| フェラーリ288GTOは「参戦の場がなかった」悲運のスペチアーレ |
もしもグループBが存続し続け、そこにフェラーリ288GTOが君臨し続けたら?というZoki Nanco氏によるレンダリングが登場。
グループBというとアウディ・クワトロにはじまりランチア・デルタS4、プジョー205ターボ16、フォード200RSなど異形のモンスターマシンが活躍したカテゴリですが、0-100キロ加速を2秒以下で走るマシンもあったと言われ、そのあまりの過激さから大きな人気を博したカテゴリ。
ただメーカーもそのぶん力の入れようが半端なく、マシンはどんどんエスカレートを続けて制御が難しいレベルに。
その結果、1985-1986年に相次いで大事故をが発生し、その後にグループB自体は消滅しています。
一方フェラーリ288GTOはこのグループB参加へのホモロゲーション獲得用として1984年に発表されており、合計272台が生産(ホモロゲーション取得に必要なのは200台とされている)。
エンジンは2,855ccターボV8(これが”288”の由来)で400馬力を発生し、フレームは鋼管スペースフレーム、前後にはブリスターフェンダーを装着した過激なルックスが特徴。
もちろん「元祖」スペチアーレであり、競技を前提とした純粋なハードコアモデルとなっています(GTO=Gran Turismo Omologatoの略)が、1986年のグループB廃止によって実戦投入されることがなかった悲運のフェラーリであるとも言えます。
ただ、既存グループBのマシンに対してはおそらく優位性を持てなかったでろうとも言われており、「参加できなかった」ことで逆にその伝説としての価値が高まったという見方もある模様(もし参加していたらボロ負けしていた可能性も)。
今回のレンダリングは「IF設定」なので当然オリジナルの288GTOに比べて脚色が加えられており、実際にレースに投入されたらこうなるであろう、という過激なエアロパーツが付与されています。
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フェラーリがグループBカテゴリのホモロゲーション取得のために272台のみ生産した288GTOがボストンにて販売中。
ボディカラーはロッソコルサ、内装はネロ。
登録は1985年で走行は12900マイルで純正オプションのエアコンとパワーウインドウ装着済み。
フェラーリの証明書も付属しているとのことですが、価格はなんと3億6000万円。