意外と512BBの詳細を解説するユーチューバーは少ない
独自目線&詳細レビューが得意なユーチューバー、Doug DeMuro(ダグ・デムーロ)氏がフェラーリ512BBのレビュー動画を公開。
ドバイ・モーターショー訪問のためかドバイからのレビューとなっており、車両も現地のクラシックカー専門店から借りだしたものとなっています。
今回紹介する個体は1981年製ですが、もともとフェラーリ512BB登場は1976年で製造は1981年まで。※その後は512BBiへとモデルチェンジし、1984年のテスタロッサ登場まで生産
昔のスーパーカーは乗る人のことをあまり考えていないようだ
フェラーリ512BBに積まれるエンジンは4942cc、出力は360馬力。最高速は時速302キロ、とされています。
エリック・クラプトンがワンオフでフェラーリに作らせた「SP12 EC」はこの512BBがモチーフとなっており、というのもエリック・クラプトン自身が512BBを複数台所有するほどの「512BB好き」であるため、と言われていますね。
↓スイッチ類はこの年代のほかのフェラーリと同じくクラシカル
なお「BB」は「ベルリネッタ・ボクサー=Berlinetta Boxer 」の略で、ベルリネッタ=2ドアクーペ、ボクサー=ボクサーエンジンを表し、「512」は「5000cc、12気筒」を表現。
↓室内はけっこう狭い
フレームは角断面パイプを使用した「スペーススレーム構造」、サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン。
デザインはピニンファリーナとスカリエッティの共同デザインだとされています。
↓ドアノブはミニマム。この時期のスーパーカーらしい装備
↓ウォッシャー液を入れるのはタンクではなく点滴を入れるようなバッグ
エンジンはミッドシップ縦置き。
キャブレターはウェーバー製となります。
なお、ダグ氏によると、このエンジンは「ボクサー」ではなく「180度V型」エンジン、とのこと。
構造的に左右ピストンがクランクピンを共有している(ボクサーエンジンはクランクピンがピストンごとにある)ためですが、これはかなり衝撃の事実です。
それでは動画を見てみよう
動画ではその他細部の解説、そして実際の走行も。
クラッチペダルが重く、かつペダル類がオフセットしており「相当に乗りにくい」ものの、その走行フィーリングは素晴らしいことこの上ない、という評価です。
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