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ランチア・ストラトスが復活し、ジュネーブ・モーターショーに出展される、という報道。
ただしこれはランチアによって作られるものではなく、マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(MAT)によって製造される、としています。※少量生産のスーパーカー製造を請け負うことで有名
生産台数はわずか25台で、熾烈な争奪戦になるのはすでに明白。
新ストラトスの詳細は不透明
エンジンパワーは550馬力でトランスミッションはAT、価格は9500万円くらいと言われますが、実は2010年にも一度「ストラトス復活」の話があり、その際はフェラーリF430スクーデリアベースでデザインはピニンファリーナ、ということでいったんは決定(画像のモデル)。
ただしフェラーリがその後「待った」をかけ、そしてフェラーリに頭が上がらないピニンファリーナはこのプロジェクトから降りてしまい計画は消滅することに。
となると今回のプロジェクトについてはフェラーリの車体もエンジンも使用しないということになり、かつ「ランチア」の名も使用しない、と言われていますね。
さらに「ストラトス」の名称が使用されるかどうかもわからないものの、この名称が使用できるかどうかは重要なポイント(これでプロジェクトの成否が天と地くらい変わる)。
なお「STRATOS」は造語だと言われていて、もちろんランチアが商標を保有しているものと思われます。
今年は新年早々、ランボルギーニ・ウラカンベースで「デ・トマソ・パンテーラ」復活が発表されましたが、またもやビッグネームの復活ということになりそうですね。
ランチア・ストラトスって?
なおランチア・ストラトスは自動車史に燦然と輝く超変態車。
レースのレギュレーションから「逆算」して設計された車であり、レース(WRC)参加のホモロゲーション取得のためだけに公道走行バージョン”ストラダーレ”が市販されたという特殊な生い立ちをもつ車としても有名。
生産台数は492台(諸説ある)、デザインはベルトーネ(マルチェロ・ガンディーニが担当)、エンジンはフェラーリ・ディーノから。
全長は3710ミリ、全幅は1750ミリ、全高は1114ミリと「とんでもなく短く、広く、低い」車で、室内スペースは極狭、収納スペースは小さいトレーとヘルメット収納スペースだけという見事に「割り切った」車です。
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