| エンツォ・フェラーリがジル・ヴィルヌーヴに贈ったフェラーリ308 |
伝説的F1ドライバー、故ジル・ヴィルヌーヴ氏が(当時)日常的に乗っていたフェラーリ308GTSがオークションに登場予定。
ジル・ヴィルヌーヴ氏は1978年にスクーデリア・フェラーリよりF1デビューを飾っていますが、同じ年にフェラーリ308が発売されています。
この際に故エンツォ・フェラーリ氏はジル・ヴィルヌーヴ氏に送ったのがこのフェラーリ308、とのこと。
ジル・ヴィルヌーブの死後はフェラーリが回収
なお、ジル・ヴィルヌーヴ氏がこのフェラーリ308GTSを受け取ってモンテカルロの自宅まで運転して帰った際、270マイルの距離を2時間半で帰ったと言われており、つまり平均時速112キロで走ったということに。
当時でもこの区間は5時間程度かかると言われており、いかに彼が高い速度を維持して走ったかがかわりますね。
ジル・ヴィルヌーヴ氏は残念ながら1982年のベルギー・グランプリにて事故死を遂げますが、その後この車両はマラネロに(フェラーリ本社)へと戻り、二年後にフェラーリは新しいオーナーへとこれを売却。
その後2010年にデンマークのオーナーがこれを購入し、その二年後にマラネロのムゼオ・フェラーリ(フェラーリ博物館)で開催されたイベントにてこれが展示されることに。
なおボディカラーはレッド、インテリアはタンレザーという「典型的な」フェラーリのカラーコンビネーションを持っています(シートの黒いラインはあまり見かけないもの)。
故ジル・ヴィルヌーヴ氏の息子がジャック・ヴィルヌーヴ氏ですが、こちらも父親の名に恥じぬ活躍を見せており、(ニコ・ロズベルグとあわせて)数少ない「結果を残した二世ドライバー」でもありますね。
今回はRMサザビーズ開催のオークションへと出品されることになりますが、走行距離は37000キロと年式の割には少なく、ジル・ヴルヌーヴ氏以降のオーナーは大事にこれを「保存」していたであろうこともわかります。
書類や車載工具類も完備。
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