| フェラーリ812スーパーファストに”リトラクタブルハードトップ”を持つオープンモデル登場? |
Ferrari Chatによると、フェラーリは現在812スーパーファストのオープンモデルを準備中、とのこと。
そしてすでにVIP顧客に対しては受注を開始しており、実際にデポジットを支払った人もいるようですね。
なお、ルーフについては488スパイダーやポルトフィーノ同様の「フォールディングメタルトップ」を採用する、と報じられています。
フェラーリのV12オープンモデルはいずれも「限定」だった
近年のフェラーリはV12モデルについて「オープン」をカタログモデルとしては用意しておらず、最近だとF12ベースの「F60アメリカ(フェラーリ・クラブ・オブ・アメリカの60周年記念で10台限定)、599SAアペルタ(ピニンファリーナ80周年記念、80台限定)、575スーパーアメリカ(499台限定)、550バルケッタ・ピニンファリーナ(448台限定)といったモデルがあったものの、いずれもクーペが「カタログモデル」であったのに対してオープンモデルは「限定」。
↓こちらは575スーパーアメリカ
フェラーリはかねてよりオープンモデルの生産を「非常に厳しく」絞っており、458スペチアーレA(499台限定)、ラ・フェラーリ・アペルタ(クーペの500台に対してオープンは210台)にしてもそれは同じ。
↓これは599アペルタ
よって今回の「812スーパーファストのオープンモデル」も限定となる可能性が高く、「何台作られるのか」は注目の的。
これまでの流れからすると「499台」あたりが妥当かもしれませんね。
↓超レアモデル、F60アメリカ
なお、812スーパーファストのオープン版はクーペ(812スーパーファスト)とルーフ以外は同様のデザインを持ち、エンジンも800馬力を発生するV12自然吸気エンジンを積むと報じられていて、クーペとの差異はまさに「屋根が開くかどうか」。
V12オープン初の「カタログモデル化」はある?
ただし「もしかすると限定ではなくカタログモデルかも」と考えることもあり、というのも「デザインがクーペ同様」というのがまずひとつ。
これまでのV12オープンモデルは「スペシャルモデル的」扱いでもあり、外観においても差別化が図られているわけですね。
加えてもうひとつは、「折りたたみ式ハードトップ」を持つと報じられていること。
ほかのV12オープンモデルは格納式ルーフを持たず(575スーパーアメリカは”反転式”)にロードスター的性格が与えられており、つまり「より非日常的」であったこと。
しかし「折りたたみ式ハードトップ」は日常性の表現と考えてもよく、思想的にはこれまでのV12オープンモデルとはちょっと違う、ということになります。