| なおF8トリブートはもう完売らしい |
フェラーリがF8トリブートのオンラインカーコンフィギュレーターを公開。
今回よりカーフコンフィギュレーターが一新されていて、選択肢やその選択工程に変化があるようですね。
具体的には「シンプルに」なっていて、これまでに比較すると選べる内容がちょっと少なく(増えたものもある)なり、とくにインテリアにおいては大きく省略されているようです。
ただ、ディーラーにて使用しているコンフィギュレーターではこれまでどおりかそれ以上の選択が可能だと思われ、「オンライン上では不要な選択肢を削った」のだと考えられます。
参考までに、こちらは「ポルトフィーノ」のカーコンフィギュレーター。
なお、フェラーリF8トリブートのコンフィギュレーターの工程は9つ。
その内容を順番に見てみましょう。
1.ボディカラー
まずフェラーリF8トリブートのボディカラーは28色。
もちろん、これ以外のボディカラーはフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」で選択でき、無限の幅があります。
F8トリブートに用意されるボディカラーはこんな感じ。
ポルトフィーノの「27色」より一色プラスされています。
フェラーリというと「レッド(ロッソ)」というイメージがあるものの、こうやって見るとシルバー、ブルー、メタリックグレー系が多いことがわかります。
そしてランボルギーニやマクラーレンを連想させるオレンジやグリーンは少なめなのもフェラーリの特徴。
参考までに、ランボルギーニ・ウラカンEVOのカーコンフィギュレーター、そしてボディカラーやインテリアカラーの一覧はこちら。
同じスーパーカーでもフェラーリとランボルギーニでは明確に差があることがわかります。
2.ルーフとエンジンベイ
この項目では「ブラックルーフ」と「カーボン製エンジンベイ」が選択可能。
日本ではこのカーボン製エンジンベイがスタンダードになるかもしれないと考えたりしますが、実際どうなのかは不明です。
この「2トーン」は458イタリアでも用意されていましたが、なかなかにエキゾチックだと思います。
フェラーリはランボルギーニやマクラーレンに比べると数センチ車高(ルーフ)が高く(北米市場に配慮している)、やや屋根が盛り上がって見えるということもあり、この「ブラックルーフ」はF8トリブートをスタイリッシュに見せてくれそうですね。
3.ホイール&キャリパー
ホイールは二種類(両方とも20インチ)、そしてそれぞれ3つのカラーがありますが、すべてカラーが異なります。
よって、たとえば「鍛造ホイール」でブラックを選ぼうとすると選択肢がなく、ブラックを選びたければ自動的に「スタンダード」ホイールに(ただしブラックではなく”グリージョ”とあるので、実際は濃いグレー)。
ブレーキキャリパーはブラック、イエロー、レッド、ブルー、シルバー。
これもランボルギーニやマクラーレンっぽい「オレンジ」は選択肢に含まれず、フェラーリはかなり独特の「カラーに対する考え方」を持っているようです。
4.ボディコンポーネント
こちらではボディに装着するパーツを選択でき、「エクステリアカーボンコンポーネント」が選択肢として用意されます。
おそらく、こまごまとした部位ごとの指定はディーラーもしくはテーラーメードにて可能なのだと思われます。
5・エキゾーストパイプ
これはエキゾーストシステムではなく、テールパイプのフィニッシュですが、「スタンダード」「チタン」「スポーツ」の3種から選択が可能。
6.インテリアカラー
そしてインテリアだと、シートが6種類、インテリアカラーは15種類。
インテリアカラーについてもイエローやグリーン、オレンジはなく「シック」なカラーが多く、一般的な「フェラーリ」のイメージとは相違があるようですね。
フェラーリは現在、過去のヘリテージを活用する戦略を採用していますが、「派手」よりも「シック」を目指したいのかもしれません。
なお、フェラーリはダッシュボードの上下や、ステアリングホイール、バルクヘッドなどパーツごとに細かくカラー指定ができたり、ステッチやシートベルトなど細部のカラー選択が可能なはずなので、これもオンラインではなく「詳しくはディーラーにて」なのかもしれませんね。
7.インテリアディティール
ここでは外装同様にカーボンパーツを使用した「カーボンインテリアアップグレード」が選択でき、助手席にもメーターが設置される「パッセンジャーディスプレイ」を選べます。
レブカウンターのカラーもチョイス可能となり、ブラック、シルバー、レッド、イエロー、ホワイトがラインアップ。
8.カーペット
そして8番目はマットとカーペット。
マットは無地の「スタンダード」、そして「F8 Tributoロゴ入り」を選ぶことができ、カーペットのカラーは9色から。
9.サマリー
そして最後はサマリー、つまり仕様のまとめ。
ぼくが選んだF8トリブートのボディカラーは「ジアッロ・モデナ(イエロー)」にブラックルーフ、ホイールは鍛造ダークカラー、ブレーキキャリパーはレッド、テールパイプはスポーツ(ブラック)。
インテリアカラーはダークブルー(標準シート)、カーペットもブルー、メーターはイエローという仕様です。
フェラーリを購入することがあれば、「ロッソコルサ」もしくは「ジアッロ・モデナ」を選ぶだろうと考えていますが、「ほかとあまり被らない」選択肢だとやはりジアッロ・モデナ。
ちなみにフェラーリのカンパニーカラーは実は「イエロー」でもあり、フェラーリのヘリテージを尊重してのチョイスでもあります(そしてぼくが黄色好きということもある)。
なお、フェラーリF8トリブートについては、実際にディーラーに「まだ注文できるの?」と聞いてみたところ「もう受注枠はない」とのこと。
F8トリブートは限定モデルではないものの、「最後の純粋なガソリンエンジン搭載V8モデル」ということで注文が殺到しており、すでに生産枠は全て埋まってしまったようですね。