| 残念ながら削除された動画も |
5月31日に発表される新型フェラーリですが、これの目撃例が相次いで公開。
先日はインスタグラムにて一般人がイタリアにてこのプロトタイプを撮影した動画を公開していますが、今回はそのフルレングス版もYoutubeにアップされています。
なお、この新型フェラーリは「ハイブリッドシステム」を積み、986馬力を発生する”ハイパーカーなみの性能”を誇ることがフェラーリによって明かされています。
加えて、812スーパーファストの上に位置する「フラッグシップ」となることもフェラーリCEOの発言によって明確となっていますね。
新型フェラーリは異次元の速さを持つ可能性も
この動画を見ると、フェラーリオーナーが偶然にも新型フェラーリのプロトタイプに遭遇し、そのプロトタイプを追いかける様子がわかります。
プロトタイプのドライバーはそれに気づき、駐車場に入ってぐるぐる回り、撮影者を「まこうと」しますがうまく行かず、再び公道に。
ただし公道は先行車がいるので加速して振り切るわけにもゆかず、いったん左車線に移動すると見せかけ、分岐にて急に右へ折れて撮影者を振り切ることに成功しています。
この新型フェラーリ発表にあわせてVIPへと送られた招待状には「丸4灯」のテール・ランプが確認でき、しかし動画では「丸2灯」のようにも。
加えてストップランプが光るとLEDのドットが見えることや、ウインカーはそのテールランプの内側に丸く光ることも確認できます。
ちなみに昨日、ヤマハ・トレーサー900(バイク)で走行中のライダーがやはり偶然に新型フェラーリに遭遇し、追いかける(そして追いつけない)様子をYoutubeにアップしましたが、現在この動画は削除されており、もしかするとフェラーリからなんらかの申し入れがあったのかもしれません。
まだまだ謎が多い、新型フェラーリ
この新型フェラーリについては不明なところが多く、まずはそのエンジン。
V6なのかV8なのかということですが、いずれにせよターボなのは間違いなさそう。
そしてハイブリッドシステムについても謎ですが、もしラ・フェラーリのHY-KERS(2モーター)を積むとすると、その出力は(ラ・フェラーリで)163馬力。
986馬力から163馬力を引くと823馬力となり、これをガソリンエンジンで発生するということになりそう。
ただ、ハイブリッドシステム自体が「まったく新しいもの」である可能性もありますし、モーターの追加によって出力が向上している可能性も(ポルシェ918スパイダーは3モーターにて220馬力)。
V6にせよV8にせよ、これで(ハイブリッドシステムから差し引いた)800馬力あたりを発生させる場合、相当な高回転型エンジンとなり、そうすると環境規制に対応できない可能性もありますが、そこは「低速走行時にはモーターをメイン」とするなど、なんらかの解決策があるのかもしれません。
ちなみにアストンマーティンはヴァンキッシュを「ミドシップ+ハイブリッド」へと変更する意向ですが、これに採用されるエンジンは「V6」。
今後のことを考えると、どのメーカーにとってもガソリンエンジンはダウンサイジングさせざるを得ず、そしてフェラーリも「今後」を考えた場合、やはりV6へ移行する可能性も高そう(今回はV8であったとしても、いずれは)。
現在の環境規制では高出力なガソリンエンジンの存続が難しくなり、スポーツカーメーカーとしては「失われる馬力をカバーするために」エレクトリック化を行わなければならないのが現状であり、その対応に追われているのでしょうね(同時に、エレクトリック化を消費者に納得させるための活動も行わねばならない)。
さらに「謎」なのは新型フェラーリの価格。
ラ・フェラーリのハイブリッドシステムを使用するとなると「安いクルマ」になろうはずもなく、仮に新型ハイブリッドシステムであってもそれは同じ。
かつ「986馬力」という出力を考えると、ラフェラーリよりも大きく価格を下げるわけにも行かず、巷でウワサされる「7500万円説」の信憑性も出てきますね。