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フェラーリ×ウブロのコラボ腕時計新作、「フェラーリGT」発売。モンツァSP1/SP2のデザインチームによる、美しく優雅な新シリーズ

2019/05/27

| フェラーリはそのクルマだけではなく、腕時計にも過去の優雅さを求めるように |

ウブロは2011年以降、フェラーリとのパートナシップを締結しており、毎年精力的に(フェラーリとのコラボレーションによる)新作を発表しています。
今年もまた新しい「フェラーリモデル」が登場していますが、今までにはない「異変」も。

その異変とは、フェラーリ本体のデザインチームが開発に関わったモデルが発売されたこと。

フェラーリ×ウブロの新作は、フェラーリ自身のデザインチームによるケースデザインを持つ

もちろんこれまでもフェラーリのデザインチームが「ウブロとのコラボ腕時計」に参画してきたとは思うものの、ごく一部の限定モデルを除くと、それら腕時計は「ウブロの既存ラインナップ(基本的にはビッグ・バン)をベースにしたもの」。

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つまりケースやベルトの物理的形状をほぼ変更すること無く、素材や加工によって「フェラーリらしさ」を演出してきたということになりますが、今回発表された「フェラーリGT」シリーズはフェラーリのインハウスデザインスタジオ、「チェントロ・スティーレ・フェラーリ(Centro Stile Ferrari)」がケースを独自にデザインした、とアナウンスされています。

シリーズ名こそは「クラシック・フュージョン・フェラーリGT」を名乗るものの、そのケースはウブロの持つ、ベースとなった「クラシック・フュージョン」シリーズとはまったく異なるデザインを持っていることがわかりますね。

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現在、様々な自動車メーカーが腕時計メゾンとのコラボウォッチを発売するものの、そのほとんどが「その腕時計メーカーが持つ既存モデルをちょっと変えただけ」。
それは「ブライトリング×ベントレー」や「メルセデスAMG×IWC」「アストンマーティン×タグ・ホイヤー」でも同様です。

しかしこの「フェラーリGT」では根本からデザインの異なる「オリジナルウォッチ」を作ってしまったといことになり、そのデザインを担当したのはフェラーリ「モンツァSP1」「SP2」を担当したチーム。

その意味で今回のフェラーリGTシリーズについては、コラボウォッチとしてほぼ例を見ない製品であり、それだけフェラーリがデザインに対して強いこだわりを持っていること、ウブロがフェラーリに対して非常に協力的であることもわかります。

なお、モンツァSP1/SP2は、過去にフェラーリがリリースした750モンツァ(1954年)、860モンツァ(1956年)、166M(1948年)をモチーフとしており、先進性よりもクラシカルな雰囲気を優先したクルマ。

同時に発売された、モンツァSP1/SP2オーナー向けのレーシングスーツやヘルメットも「当時風」のデザインを持っていますね。


こちらは”フェラーリGT”とは別のウブロ×フェラーリ腕時計シリーズ、「スクーデリア・フェラーリ」。
このデザインは以前から展開されているもので、さほどフェラーリの「デザイン的関与」が大きくはなく、(ウブロによる)ベースモデルの雰囲気を色濃く残しています。
これはケースがカーボン製となる、クラシック・フュージョンスクーデリア・フェラーリ 90TH アニバーサリー 3Dカーボン(3,963,600円)。

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ケースがサファイア製となる、スクーデリア・フェラーリ 90TH アニバーサリー サファイア(7,830,000円)。

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ウブロにしては珍しい、プラチナ製のケースを使用した、スクーデリア・フェラーリ 90TH アニバーサリー プラチナ(4,687,200円)

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これらのベースとなるモデルはこの「ビッグ・バン(これはフェラーリとのコラボモデルではない)」。
見てわかる通り、この「スクーデリア・フェラーリ」シリーズはウブロ色が濃く、反面、新しい「フェラーリGT」シリーズはいかにウブロっぽくないということがわかりますね。※これでも従来モデルに比較すると、スクーデリア・フェラーリシリーズもウブロのベースモデル「ビッグ・バン」からデザインの変更度合いが大きくなった

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そしてGTシリーズでラインアップされるのは「ゴールド(4,449,600円)」「カーボン(3,121,200円)」「チタン(2,516,400円)」。
これら素材についてはウブロが得意とする「定番」です。

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フェラーリのデザインは今後変化してゆく?

なお、今回の新しいウブロとフェラーリとのコラボ腕時計、フェラーリGTシリーズについて思うのは、「フェラーリのデザインは今後いろいろな面で変わってゆくのだろう」ということ。

すでにフェラーリは「F8トリブート」しかり、新しいモデルに対しては、フェラーリの過去モデルが持つディティールを取り入れたデザインを行っていますが、その方向は共通して「エレガント」であるように思います。
クラシカル、優美というキーワードもそこに内包されるように思いますが、豊かな曲線や曲面を活用する方向に動いているように思われ、おそらくは1950-1960年代のフェラーリを彷彿とさせる方向へとシフトするのかもしれません。

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今回、ウブロとのコラボウォッチについても、フェラーリのデザイン部門が直接デザインし、通常のウブロとは全く異なる(丸みのある)腕時計を完成させたことについて、「車体のみではなく、こういったライフスタイルアイテムにおいても、エレガント路線へと変更してゆくのだろう」と感じさせます。

そして、今回の「フェラーリGTシリーズ」の発売にあわせてか、ビッグ・バンをベースにしたこれまでの腕時計は「スクーデリア・フェラーリ」、つまりフェラーリのレース部門の名を冠されている模様(以前はこういった名称ではなかったと思う)。

これは、同じウブロとはいえど、「”フェラーリGT”シリーズは過去にモチーフを求める優雅な路線」、「”スクーデリア・フェラーリ”シリーズは、そのレーシングチーム同様、未来へと突き進むエクストリームな」腕時計に分化する、ということなのかもしれませんね。

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