| これまで、フェラーリは実際にサーキットを走ると速くないという印象もあったが |
EVOがフェラーリ488ピスタを、イギリスのアングルシー・サーキットに持ち込んで本気テストを実施。
この結果として1:10.8を記録し、なんとマクラーレンP1やポルシェ918スパイダーを抜いてその速さを見せつけることに。
なお、488ピスタはこれ以外のテストにおいても「異常」ともいえる加速やサーキット走行タイムを叩き出していて、0−100キロ加速だと2秒代前半、ニュルブルクリンクのラップタイムだと7:00を記録したことも。
これまでのフェラーリというと「そのイメージほど速くない」という印象が強く、しかしターボエンジンを搭載した488GTB以降はそのイメージを覆すパフォーマンスを示しています。
フェラーリ488ピスタはフェラーリ史上に残る名車に?
フェラーリ488ピスタは、「488GTB」のハードコアモデルという位置づけで、出力は488GTB比で50馬力アップの720馬力、一方で重量はマイナス90キロというスペックを誇ります。
ただし488GTBを「パワーアップして軽量化しただけ」ではなく、クーリングやエアフローについても根本的な改良がなされ、ダウンフォースは488GTBの20%増しという数字に。
なお、販売台数については「何台限定」と明言はされていないものの、その販売対象については厳しく制限され、「かなりのVIPではないと購入できなかった」とされていますね。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49002892468/in/dateposted-public/そしてフェラーリのV8ミドシップモデルは今後ハイブリッドに移行する可能性が高く、そうなれば488ピスタは「V8エンジンのみを動力源とする、最後のハードコアなミドシップフェラーリ」ということに。
488ピスタの後に発売されたF8トリブートは488ピスタ同様のエンジンやエアロダイナミクスを持つものの、フェラーリいわく「488ピスタほどのハードコアモデルを好まない顧客向け」なのがF8とリブートだとされ、つまり488ピスタは「フェラーリの顧客ですら躊躇するほどのスパルタンさを持つ」ということになりそうです。
さらには数々のテストによって「これまでのフェラーリを凌ぐのはもちろん、他メーカーのハイパーカーに迫る、もしくはそれ以上の」パフォーマンスを持つことも証明されており、二度と購入できないであろう”ピュアなミドシップフェラーリ”ということで今後は伝説級の扱いとなる資質も十分に備えていると言えそうですね。
なお、テスト車両に装着されているのはカーボンホイール。
これは速さだけを求めて開発されたもので、フェラーリが地球の裏側にまで出向いて専門技術を持つサプライヤーと共同開発を行ったもの。
軽量化のために「塗装すら省かれている」という仕様です。
フェラーリ488ピスタは「無敵」ともいえる速さを誇る
そしてEVOがアングルシー・サーキットにてテストを行った車両のランキングがこちら。
マクラーレンP1やポルシェ918スパイダーといったハイパーカーはもちろん、マクラーレン720S、ポルシェ911GT2 RSといった「速さに定評のある」スーパーカーすらも凌駕しており、フェラーリ488ピスタよりも上に位置するのはBAC MONO、ラディカルといった「準レーシングカー」、そしてマクラーレンP1 GTRという「サーキット走行専用モデル」のみ。
つまりは「ハイパーカー、スーパーカー含めて最速」だと言っていい状況です。
おそらくは「488ピスタの伝説」ははじまったばかりであり、今後はさらなる驚きを与えてくれそうですね。
VIA:EVO