| マクラーレンが「SUVを作らず」「ブランドイメージを毀損せず」販売台数を伸ばすにはFRしかない |
さて、先日はランボルギーニ・アヴェンタドールを「FR化」したレンダリングが公開されましたが、今回は別のアーティストがマクラーレン765LTをFR化した作品をリリース。
現実にこれらが起こりうる可能性は限りなくゼロに近く、しかしランボルギーニ、マクラーレン共にその客層を拡大しようと考えるならば「実際に有効な方法」だとも思われます。
パフォーマンス面で捉えるならばミドシップに軍配があがるものの、FRは「ロングノーズ・ショートデッキ」というミドシップには再現できないスタイルを持たせることができ、実際にこれを好む人々も多数いるわけですね。
実際のところフェラーリはミドシップだと「最先端、かつラディカルなデザイン」を採用し、フロントエンジンモデルでは「優雅でタイムレスなデザイン」を用いる傾向を強めていて、これによってファン層の拡大に加えて「一人で何台も所有する」という顧客あたりの奥行きを増加させているように思われます。
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【動画】アヴェンタドールを「FR」にしてみた!ボクが「ランボルギーニにFRが必要」と考えるその理由
| ランボルギーニはそろそろユーザー層を拡大する時期にさしかかっている | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49819349606/in/dat ...
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マクラーレンはこのままでは「限界」に
現在のマクラーレンは「V8ツインターボ」「カーボンモノセルII」を核とした展開を行なっており、他のことをしないという選択にてコストを削り利益を最大化しているメーカー。
この戦略によってブランドイメージを先鋭化させることができ、破竹の勢いでの成長を遂げているわけですが、パッケージングが変わらない以上、顧客がどこかで買い替えをしなくなったり買い増ししたりすることもなくなる可能性があり、そうなると販売上の「限界」に達することに(実際に、エルヴァのように完売できない限定モデルも登場)。
加えてマクラーレンはSUVは作らないとしていて、これはこれで素晴らしい判断だと思いますが、となると販売を伸ばすために「代わりの」クルマが必要かもしれません。
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フェラーリは「ローマ」にて高級SUVやサルーンの顧客を獲得するという意向を述べており(少し後にはSUVが発売されますが)、これもローマがFRの4人乗りだからこそできる目論見であって、しかしミドシップだとこれも不可。
ちなみにマクラーレンは「GT」をSUVの代わりにしたいようではあるものの、しかしこれにもちょっと無理があるため、やっぱり(SUVを作らないのであれば)FRが必要だとも考えられます。
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マクラーレンはFRを作るのか
なお、マクラーレンが現実的にFRを作るのかどうかですが、これはおそらくNO。
というのもFRを作ろうとなるとプラットフォームを新設計せねばならず、しかしFRの市場規模からしてそのコストを回収することが難しいため。
フェラーリの場合はすでにFRモデルを投入しているために開発コストが(新規プラットフォームを設計したとしても)さほど負担にならず、かつすでにFRの市場を構築しているために販売にかかる労力も最低限だと思われます。
ランボルギーニの場合は同じフォルクスワーゲン傘下にあるポルシェやベントレーが使用するコンポーネントやプラットフォームを(ウルス同様に)活用してニューモデルを比較的低いコストで開発できるわけですね。
しかしマクラーレンの場合は共同開発パートナーもなく、実績もないためにニューモデル投入のハードルが高いと考えられ、よってFRを発売するのは至難のワザ。
それでもFRを発売しようとなると共同開発を行いコストを按分できるパートナーを探すしかなく、しかしマクラーレンはかねてより「工場に余分のキャパシティがある」という発言も行なっているため、もしパートナーがいればFR開発に乗り出すというのが唯一考えられる可能性かもしれません。
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参考までに、マクラーレンは「さらに販売台数を増やす必要がある」とも述べており、もしかすると、なんとか”ブランドイメージを損なわず、かつ効率的に販売台数を増やす”方法を模索しているのかもしれませんね。
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VIA: J.B.Cars