| ここまでクオリティの高いレプリカはそうそうない |
さて、世の中には様々なスーパーカーのレプリカが存在します。
そのクオリティや作られた意図も様々ですが、今回紹介する一台は今まで見てきた中でも珠玉の出来を持つ一台で、まさに見た目は「フェラーリ360スパイダーそのもの」。
なお、ベースはトヨタMR2(日本だとMR-S)だと紹介されており、商標権に配慮して「トヨタF360」と命名されています。
ここでその内容を見てみましょう。
その完成度はあまりに高すぎた
こうやって見ると、やっぱりどう見ても「まんま」フェラーリ360スパイダー。
ヘッドライト内部など、「なんかちょっと違うな・・・」と気付かされる部分もありますが、それも実車を見たことがある人間だからこそ分かる部分で、そこまで実車(本物)を観察したことがなければ、これがレプリカだとは気づかないかもしれません。
リアもほぼ完全にフェラーリ360スパイダーを再現。
ただしエンジンを(ガラス越しに)見ることが出来ず、リアディフューザー形状など「細部の相違」はあるようですね。
シルエット的にもほぼ完璧にコピー。
ちょっとリアセクションのセクシーさが不足しているようにも思いますが、まず気にならない範囲です。
こちらは売り主。
現在、この”フェラーリ360スパイダー”は27,000ユーロにて販売されています。
幌の開閉は電動ではなく手動。
ただしリアフードにはダンパーが装備されるなど、実用的な作りを持つようですね。
幌の直後(直下)にはエンジン。
このあたりの構造はベースとなるMR-Sを踏襲しています。
幌を収納してカバーを閉じればオープン化完了。
レザー巻きロールバーもフェラーリ360スパイダー同様。
多くのレプリカは「(コストの関係か)ボディパネルだけ本物そっくり」にとどまるものの、このトヨタF360では内装にまでそのコスト、情熱が注がれているようです。
完全に再現とまではゆきませんが、かなり頑張ったインテリア。
センターコンソールやドアパネル、ステアリングホイールもフェラーリ360スパイダー風ですね。
センターのタコメーターもフェラーリ風に。
ちゃんと垂直指針を採用しています。
エアコン吹出口はアウディTTからの流用っぽくも見えますね。
そしてシリンダーに差し込まれた「キー」についてもフェラーリと同じトップを使用している模様。
ホイールやドアミラーも「それっぽい」デザインを持っており、よくここまでのクルマを作ったな、と驚かされます。
販売サイトにボディサイズなど諸元が掲載されていないので判断は難しいもの、やはりボディサイズはベースのMR-Sを大きく超えることができなかったのか、やや小さいようにも見えますね。
参考までに、トヨタMR-Sのボディサイズは全長3,895ミリ、全幅1,695ミリ、全高1,235ミリ、そして搭載されるエンジンは1.8リッター直4/140PS。
一方のフェラーリ360スパイダーのボディサイズは全長4,477ミリ、全幅1,922ミリ、全高1,212ミリ、エンジンは3.6リッターV8/400PS。
サイズやエンジンに大きな隔たりがあるものの、同じミドシップということで、トヨタMR2/MR-Sはスーパーカーのレプリカベースとして採用されることも多いようですね。
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参照:Jens Barlozek, Mobile