| フェラーリは2019年に引き続き、新型車発表の手を緩めないようだ |
フェラーリ・ポルトフィーノの後継モデル(他社だとフェイスリフト/マイナーチェンジに相当)と見られるプロトタイプがフェラーリ本社周辺にて目撃。
ポルトフィーノは2017年に発表されていますが、2021-2022年あたりに後継モデルへとスイッチする可能性が高く、今回のプロトタイプはその「後継モデル」ということになりそうです(すでにポルトフィーノの受注が停止されているとされ、であれば比較的早い段階で後継モデルが発表されるのかも)。
現在のフェラーリはスポーツ(F8系、812系、SF90ストラダーレ)、スペシャル(488ピスタ等のハードコアモデル)、ICONA(モンツァSP1/SP2等の少量限定モデル)、GT(ポルトフィーノ、ローマ、GTC4ルッソ)というラインアップを持ち、ポルトフィーノはGT系においても中核をなす重要なモデル。
なお、フェラーリが米国環境保護庁に届け出た書類だと、現行ポルトフィーノのコードネームである「F164」がなくなり、代わりに「F164BCB」という型番を持つニューモデルが開催されており、この出力はローマと同じ620馬力だと記載されていて、これがポルトフィーノ後継という可能性が大。
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2021年モデルのフェラーリ・ポルトフィーノは20馬力アップでローマと同じスペックに?書類上のコードネームも変更され、新型へスイッチの可能性も
| すでにポルトフィーノは受注を停止したという話も | フェラーリが2021年モデルのポルトフィーノの出力を600馬力から620馬力へと向上させる、との報道。これはフェラーリが米国環境保護庁(EPA) ...
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ポルトフィーノ後継モデルの見た目は「(現行と)あまり変わらない」?
ポルトフィーノはフェラーリにとって重要なモデルだけあって、その後継モデルにも自然と力が入ろうというものですが、以前に囁かれていたウワサでは「ローマ風の外観になる」という話。
しかし今回のスパイビデオを見る限りでは現行ポルトフィーノとほぼ同じように見えます。
一方、「ローマ顔のポルトフィーノ」も目撃されていて(ルーフに分割ラインがあるところから見てもリトラクタブルトップ採用)、となると今回の「ポルトフィーノ顔のプロトタイプ」は一体何?という疑問が出てきます。
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フェラーリ・ポルトフィーノ後継モデル?ローマのテスト版?謎のフェラーリが目撃される
| いずれにせよ、ポルトフィーノ後継モデルのテストは開始されているはずだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49799649066/in/da ...
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なお、以前に目撃された「ローマ顔のポルトフィーノ」のリアバンパーとディフューザーはポルトフィーノに近く、今回目撃されたプロトタイプのリアバンパー+ディフューザーはローマに近いという謎仕様が与えられており、さらに謎が謎を呼ぶ状態。
参考までに、ローマは発表前まで「ポルトフィーノのクーペ版」だと言われていたものの、発表されると「ほぼ共通性のない外板」を持っていて、しかしエンジンルームやトランクルーム内を見ると「車体は共通」。
よってポルトフィーノの外観をローマ風にスワップして「ローマのオープンモデル」を作るのにさほど手間はかからず、さらに製造を考慮すると「両者に共通性をもたせておいたほうが楽」。
こういった理由から、ぼくはてっきり「ポルトフィーノ後継モデルは、ローマとよく似た外観(ローマのオープンモデル)になる」と考えていたものの、今回の謎モデルの登場にてアッサリとその予想が揺らぐことに。
参考までに、フェラーリは「多品種少量販売」を匂わせる発言を行っており、「ローマのオープン版」「ポルトフィーノのクーペ版」といった2つを発売する可能性も考えられますが、「いくら何でもそれはないだろう」とも思います。
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フェラーリ「これからはモデルチェンジのサイクルを早め、多くの顧客にアピールし新規顧客を呼び込む」。マクラーレンの成功を検証し、その手法を取り入れる?
| 買う側としてはそんなにモデルチェンジされるとちょっとツラい | フェラーリが今後、モデルサイクルを短くする、という報道。これまでのフェラーリのモデルサイクルと言うと「おおよそ5年」、そして2つの続 ...
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フェラーリはまだまだニューモデルの発表を待たせている
なお、フェラーリは2019年に「F8トリブート」「SF90ストラダーレ」「ローマ」「F8トリブート」「812GTS」という、過去に例のない5つのニューモデルを発表し、しかし2020年はそれらニューモデルを定着させることに注力するため「2019年ほどはニューモデルを出さない」とも語ったことも。※当初の計画だと、2020年後半には2つのニューモデルが発表
加えてコロナウイルスの影響もあり、予定していたモデルの発表は後ろ倒しとなりそうですが、おおよそわかっている範囲でも「ポルトフィーノ後継」「新型V6ハイブリッド」「SF90ストラダーレのオープン版」「プロサングエ」といったニューカマーが控えていて、これらは今年から来年にかけて続々と発表されることになりそうですね。
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フェラーリ「コストや支出を根本から見直す必要が出てきた」。今年発表予定の新型車は3-4ヶ月後ろ倒し、通年では4-15%販売台数減も
| 自動車業界全般的に、プロモーションやモータースポーツ活動が縮小されそうだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/33946525148/in/ ...
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参照:Varryx