| それにしてもこの内容を3ヶ月でやってしまうとは |
さて、今年6月に報じられた、「17年間も南米の路上に放置されているフェラーリ・テスタロッサ」。
これは「世界中で、遺棄されているフェラーリを救い出し、新たなる人生を歩ませること」を生きがいとしているユーチューバー、ラッタロッサ氏のアップした動画にて広く知られるようになったものです。
なお、同氏は「サダム・フセインの息子(ウダイ・フセイン)が所有していたフェラーリ・テスタロッサ」を探し出すことにも成功しており、その情報網はそうとうに広いと考えて良さそう。
放置されたフェラーリ・テスタロッサには新たなオーナーが名乗りを上げる
そしてこのテスタロッサについて「ずっと放置しているオーナー」も判明し、今回プエルトリコのカーコレクターがこのオーナーと交渉を行うことになり、その末にようやく所有権を移転させることに同意してもらい晴れて「新オーナー」に。
その後はテスタロッサを別の場所へと移動させてレストア開始。
今回は3ヶ月かかったレストアの様子を20分の動画にまとめていますが、よくこの短期間でここまでやったな、という内容となっています。
レストアの内容はこうなっている
そしてここからがレストアの状況。
まずは内外装を完全に分解するところから始めます。
内張も全部除去。
エンジンと車体もトランスミッションから分離(こんな風に外れるとは知らなかった)。
そっくりはずれたドライブトレーンと排気系一式。
そこから各部を洗浄して・・・。
機関をリビルトし・・・。
同時に車体各部もレストアしてゆきます。
フェンダーやフロントフードを外すとこんな状態。
ボディパネルについてはしっかりと表面を均してゆき・・・。
外せるパーツは外して補修。
その後は塗装を行って完成!
なお、このフェラーリ・テスタロッサの取得に支払ったのは約320万円とのことで、その対価としては「かなり安い」と言えそう。
ラッタロッサ氏は自身の住む英国まで運び、英国にてレストアを行うと「中古でちゃんとしたテスタロッサを買えるくらいの額になる」として自身での引取を断念していますが、同じ南米にて、輸送費がさほどかからず、かつ人件費が安価な環境にてレストアを行えば、「総合的に、かなり安く」テスタロッサに乗れるということになりそうですね。
参照: Ratarossa