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フェラーリCEO(65)「私が生きているうちはラインアップをEVのみにする気はない。せいぜい50%だろう」→ガソリンエンジン販売禁止国が出てくるが大丈夫か?

2020/11/06

| 自動車メーカーの将来は規制一つで容易に変えられてしまう |

さて、フェラーリはつい先日に第三四半期の業績を公表したところですが、その場でフェラーリCEO、ルイス・カミレッリ氏が「フェラーリがエレクトリックカーのみのブランドになることははないし、私が生きている間(御年65歳)はエレクトリックカーの販売比率は半分にも満たないだろう」とコメント。

なお、フェラーリは2017年くらいにはエレクトリック路線を重視しており、その際には「2019年以降に発売するクルマは全てエレクトリック化する」とコメント。

ただし実際にはまだまだガソリンエンジンモデルが大半を占めており、唯一のハイブリッドはSF90ストラダーレのみとなっています。

フェラーリのエンブレム
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CEO体制下では「エレクトリック推進」路線だったが

ちなみにエレクトリック路線を進めていたのは当時のCEOである故セルジオ・マルキオンネ氏。

テスラが新型ロードスターを発表したことに触れ「我々フェラーリの方が先にエレクトリックカーを発売する」ともコメント。

その後は「ピュアエレクトリックカーの発売を2023年に先送りする」とトーンダウンし・・・。

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直近だと「2025年以降にならないと発売しない」。

なお、こういった姿勢の変化について、方針の変更というよりは「バッテリー技術が当時予期していたほど進歩しなかった」ということが原因だと思われ、これについてはポルシェも「バッテリーが思うようなレベルに達しないのでピュアエレクトリックハイパーカーを発売できない」ともコメントしていますね。

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それで大丈夫なのかフェラーリ?

ただ、ちょっと気になるのは「ガソリンエンジンを積んだモデルを今後販売し続けることができるのか」。

フェラーリにとって最大の市場は北米そして中国ですが、北米の中でも大きなシェアを占めるカリフォルニアでは2035年に「ゼロエミッションビークル以外の新車販売を禁止(つまりハイブリッドもPHEVもアウト)」するとしています。

ポルシェ・タイカン
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そして中国も2035年にはガソリンエンジン搭載車の販売を禁止する方向へ動いているとも報じられていて、その環境においてフェラーリが「ガソリンエンジン」に固執するのはかなり危険な状況だとも考えられます。

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まだまだエレクトリック技術は将来が不透明

もしかするとその時期になってもバッテリーが進化せず、かつ次世代技術であるソリッドステートバッテリーが実用化されていない可能性も十分あり(数年前の予測だと、今頃は実用化されているはずだった)、性能や価格の問題でEVの普及が進まず、よってカリフォルニアや中国も「ガソリン車販売規制撤回」もしくは先送りを決めるかもしれず、しかしそれを期待するのも企業の経営としては”甘い”のかもしれません。

ただしフェラーリもこれまで同様、決定事項を翻すであろうこともじゅうぶん予測でき、リマックC_Twoやテスラ・ロードスター、ロータス・エヴァイヤがハイパーカー市場を席巻し、もしかするとブガッティからもエレクトリックハイパーカーが登場したりすると「フェラーリもこれに応戦」することになるのかも。

加えてフェラーリのコアバリューたるF1も将来的にどうなるか見通しが立たず、これがエレクトリックシリーズに取って代わられたり、そもそも人気がサッパリになったりすると、ガソリンエンジンにこだわる理由も希薄になってしまいそうですね。

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