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フェラーリ「いずれはピュアエレクトリックモデルを発表する。だが、それは2025年以降になる」。やはり現在のバッテリー技術はスポーツカーにとっては「不足」?

2019/12/14

| 本来であれば、フェラーリはもっと早いタイミングでエレクトリック化するはずだったが |

フェラーリはかつて「2019年以降に発売するニューモデルはすべてハイブリッドになる」と公言したものの、いまのところ発表されたハイブリッドモデルはSF90ストラダーレ(PHEV)のみで、そのほかの「ローマ」「812GTS」「F8スパイダー」といったモデルはガソリンエンジン駆動となっています。
これは「フェラーリがハイブリッド技術に対して未熟」というよりは、「バッテリーのレベルがフェラーリの求めるレベルに達していない」ことが主な原因で、同じ理由から「2023年には発表を予定していた」ピュアエレクトリックモデルについても計画に遅れが生じているようですね。

フェラーリがガソリンエンジンを捨てる時代が来ようとは

今回、フェラーリCEOであるルイス・カミレッリ氏がロイターに語ったところでは、「現在のバッテリーは未熟だ。充電時間などに大きな問題をかかえていて、我々のピュアエレクトリックモデルに使用するには問題がある。いずれはピュアエレクトリックモデルを発売することにはなるが、それは2025年以降になるだろう」。

なお、数年前までは「リチウムイオンバッテリーはもっと進化する」と信じられていたもの、ここ最近はその性能向上速度が鈍化してしまい、多くのメーカーが「予期した」ほどには進歩せず。

そして「これから」も大きな性能アップが望めないだろうということから自動車メーカー各社とも「リチウムイオンバッテリーではなく、次世代のソリッドステートバッテリーを待つ」という方針へと転換を図っている模様。※BMW、ウィリアムズ、リマックあたりが実用に近いところまで来ていると言われる

かなり早い段階からピュアエレクトリック化に取り組んできたポルシェもそういった会社のひとつで、「918スパイダー後継モデルはソリッドステートバッテリーが登場するまでは出せない」、もしくはそれまで待てないのか「ハイブリッドで発売」という案も出ているようですね。

ポルシェ「918スパイダー後継は2025年までは発売できないだろう」。バッテリー技術がポルシェの求めるレベルに達するのに5年はかかる模様

ポルシェ「F1用エンジンを新型ハイパーカーに積むかもしれん」「え?」「実は今までF1用V6ハイブリッドターボを開発していたのだ」

さらにBMWも同様の発言を行っていますが、現段階では実現できてないソリッドステートバッテリー使用したスーパースポーツが2025年に発売できるとは考えにくく、おそらくは「まだしばらく、スーパースポーツの主役はガソリンエンジン搭載モデル」となるのかもしれません。

BMWが「ナシ」と言われた次期i8を登場させる模様。ピュアEVに移行しソリッドステートバッテリー搭載、600馬力を発生か

VIA: Reuters

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