| たしかにF40は他のどのフェラーリにも似ていない独特のデザインを持つようだ |
さて、発売から30年を超えてなお人気が上昇しているフェラーリF40。
人気の理由は「そのままレースに出ることができるロードカー」というコンセプト、実際にコンセプトがそのままあらわれた過激な仕様、そしてなにより「エンツォ・フェラーリが最後に手がけたクルマ」ということに尽きるのだと考えています。
もはや伝説と言っても良いのがフェラーリF40ということになりますが、そのため多くのデザイナーが「フェラーリF40の現代版」をレンダリングとして公開しているのもまた特筆すべき事象です(たとえばF50はそれほどデザインスタディの対象にはなっていない)。
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元フェラーリのデザイナーが「現代版F40」を考える
そんな中、かつてピニンファリーナに在籍し、フェラーリのデザインを行ってきたフランク・ステファンソン氏が「現代版F40」のレンダリングを公開して話題に。
フランク・ステファンソン氏もまた「伝説」と言っていいレベルのデザイナーであり、これまでには初代BMW X5、初代BMWミニ、マセラティMC12、マクラーレンMP4-12C等を手がけ、フェラーリだとF430、599フィオラノ、612スカリエッティのデザインを行ったことでも知られます。
そしてフランク・ステファンソン氏は実際にフェラーリF40を目の前にしてそのデザインを仔細にチェック。
なお、同氏はフェラーリF40の「フェラーリっぽくない」フロントがあまり好きではないようですね。
実際にデザインを行ってみたらこうなった
そしてさっそくフランク・ステファンソン氏は現代版フェラーリF40をデザイン開始。
迷いもなくサクサクとデザインを続けます。
こちらが完成した「新型」フェラーリF40。
こちらがオリジナルのフェラーリF40。
フロントグリルは「フェラーリらしい」格子状となり、フロントバンパーサイドにはカナード状の突起も付与されています。
さらにフロントフードには(もともとの2つのNACAダクトに代わり)大きなNACAダクトがひとつ設けられることに。
サイドウインドウはルーフにまで達する形状ですが、もしかすると「バタフライドア」採用なのかもしれませんね(そのほうがフェラーリのスペチアーレっぽい)。
なお、ドアミラーはかなり特徴的な形状を持っています。
こちらはオリジナルのF40。
フランク・ステファンソン版F40は(ほかのデザイナーの作品に比較して)オリジナルにかなり近いということがわかりますね。
ただしリアウイングは非常に特徴的で、なんと「デュアルウイング」。
その高さはかなり高く、左右の縦方向のフィンというかステーの形状も変更されており、リアフェンダー後端のスリットはシンプルなダクトへ。
参照: Frank Stephenson - YouTube
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