| フェラーリはこれまでさほどレゴと接点を持たないように感じていたが |
フェラーリは本気でブランドビジネスを積極展開するようだ
さて、フェラーリとレゴが「レゴランド・カリフォルニア・リゾート」内に新しくアトラクションをオープンさせると発表。
これはちょっと「びっくり」で、というのもフェラーリはレゴとはそれほど密接ではないという印象を持っていたためであり、むしろレゴと緊密なタイアップを行っていたのはランボルギーニやブガッティ、ポルシェ、そしてマクラーレンだったと認識しているから(もちろん、レゴとフェラーリとの関係は皆無ではないけれど)。
こういった状況で、単発のプロモーションではなく、「常設」アトラクションとしてフェラーリがレゴランドに進出することには驚きを隠せないものの、フェラーリはちょっと前に「アパレルやレストランといった事業に進出し、ブランドの販売による収益を全体の10%にまで押し上げる」ともコメントしており、今回の「フェラーリとレゴとのコラボレーション」もそういった新戦略の一環なのかもしれません。
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フェラーリが「新規アパレル事業展開」「レストラン事業拡大」!ブランドビジネスを拡大し、とくにアパレルは「全利益の10%」獲得を目指すようだ
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フェラーリはレゴランド内でこういった展開を行う
そこでフェラーリがレゴランドにてどういった展開を行うのかということですが、このアトラクションそのものは「ビルド&レース(いかにもフェラーリっぽい)」と命名されています。
これは3つのゾーンに分かれ、まずは「実物大」F40を展示し、そこに座って写真を撮ることができるスペース(とんでもなく待ち時間が長くなりそうだ・・・)。
そして実際にレゴにてフェラーリを組み立て、レースを体感できるゾーン。
ちなみにここでは「車両テスト」「ステアリングのテスト」「スピードのテスト」という3つのテストを実施できるそうですが、いずれもモータースポーツを意識したもので、いかにも「レースをそのルーツに持つ」フェラーリらしいアトラクションであり、フェラーリ=レースという印象を来場者に対して強く植え付けることになりそうです(ともすると、最近のフェラーリは”高級スポーツカーブランド”だと認知されかねず、フェラーリはそれを懸念しているのかもしれない)。
そのほか、「リアル」ではなく「デジタル」にてフェラーリを組み立て、他のライバルとやはりバーチャルにてレースを行うことができるそうですが、これはフェラーリのテストコースであるフィオラノサーキットをベースにしており、やはりフェラーリらしさを強く押し出しているようですね。
レゴランド・カリフォルニア・リゾートのカート・ストックCEOは今回の声明の中で、「フェラーリは、パフォーマンス、革新性、デザインの点で排他性を持つ自動車の製造で知られており、自動車業界における豪華さと卓越性の基準を打ち立てています」とコメント。
フェラーリのエンターテインメントおよびeスポーツディレクターであるアナベル・ロシュフォート氏は、「レゴランドにおける、ビルドアンドレースの体験は、すべての年齢のフェラーリとレゴ両方の愛好家が楽しめるよう設計されており、若いファンに手を差し伸べるというフェラーリの戦略に沿っています」と述べており、フェラーリストアの戦略同様、「幼少の頃から」ティフォジとなるための英才教育を施すことが「永続的に会社(フェラーリ)を成長させるひとつの手段である」という方針を反映しているのだと思われます。※フェラーリストアでは鉛筆一本から”フェラーリを買う”ことができ、それがフェラーリへの帰属意識を育てるきっかけになる
レゴランド「フェラーリ ビルド&レース」を紹介する動画はこちら
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