| すでにプロサングエはかなりの反響を獲得しているようだ |
なんだかんだで一般人が注文すれば「2年以上」は確実に納期を要しそう
さて、フェラーリ「初」となるSUV、プロサングエ。
年末に発表されると言われますが、すでに注文したという話もチラホラ聞こえてきます。
加えて、「フェラーリのVIP客しか注文できない」というウワサもありますが、今回フェラーリ極東・中東にて社長を務めるディーター・クネヒテル氏が「そうですよ。プロサングエは限定販売になります」とあっさりコメントすることに。
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フェラーリはプロサングエの「バランス」に注意を払う
なお、SUVは今や「カネのなる木」であり、大衆車メーカーからプレミアムカーメーカー、スーパーカーメーカーにとっても非常に重要な存在。
SUVの有無はその会社の存続を左右すると言っても過言ではなく、ポルシェ(カイエン)にはじまり、ベントレー(ベンテイガ)、アストンマーティン(DBX)、ランボルギーニ(ウルス)、ロールスロイス(カリナン)など、SUVを投入したことで大きな利益を挙げ、それによって新たなる投資が可能となった会社が多数存在します。
よって、フェラーリもSUVを投入するからには「大量に販売し」、それによってモータースポーツ活動の資金を獲得したり、新型車開発の原資を得る計画なんじゃないかと考えていたものの、実際のところ「プロサングエ」は他社のように「(単なる)資金獲得」の手段ではないもよう。
ディーター・クネヒテル氏によれば「既存製品と、プロサングエとのバランスには注意を払う」としており、つまりは「SUV屋」と揶揄されないようにプロサングエの販売比率を一定以下に留めるということになりそうですが、台数を明確に決めた「限定」ではなく、相対的に、そしてバランスを見ながら生産を調整してゆくという意味での「限定」だと考えて良さそうです。
さらに同氏は「ほかのモデル同様、既存オーナーの受注分を先に生産する」「後にスペシャルモデルが投入され、これはさらなる希少性を持ち、今までの限定モデルと同じ販売方法が適用される」とも。
フェラーリはプロサングエによって新しい顧客を呼び込む
しかし同時に「フェラーリにとっての新しい顧客、若い顧客を呼び込むことを狙っている」とも述べており、これはかつてのカリフォルニア、そしてポルトフィーノやローマと同様の位置づけということになりそうです(これらの注文者の約70%がフェラーリにとっての新規客だと言われる)。
なお、ちょっと前の(しかしプロサングエの投入が明らかにされた後の)計画ではありますが、フェラーリは「GTカー」の生産を全体の40%にしたいと考えていて、この「GTカー」にはプロサングエのほか、ローマ、ポルトフィーノが含まれています。
そしてプロサングエの納車がはじまる2023年にはフェラーリの年間生産台数が1万5000台くらいになると推測した場合(2021年の生産台数は1万1155台。最近は年間1500台くらい増加している)、GTカーは約6000台、そしてそれを「プロサングエ、ローマ、ポルトフィーノ」の3台で割るとプロサングエは年間で2000台くらいの供給となるのかもしれません。
なお、現時点ではこのプロサングエのパワートレインについて何ら語られていないものの、ディーター・クネヒテル氏は「CO2排出規制が厳しくなっている中でも、我々はV12を存続させるための方法を知っています。V12エンジンはなによりお客様に愛されており、できる限り長く存続させたいと願っています」と語っているので、このプロサングエについてはV12エンジンを搭載する可能性が大きそう。※「台数を限定する」のであれば、なおのこと単価を上げなくてはならない
一方で「新しい顧客を呼び込む」ということは、その門戸を新規顧客にも開くということになり、しかしそうなると「いきなりV12エンジン搭載車を購入するのはハードルが高く」、よって新規顧客向けにはV6+ハイブリッドを用意する可能性もあるんじゃないかとも考えていますが、このあたりが明らかになるのは正式発表前後かもしれませんね。
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参照:CarExpert