>フェラーリ ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

フェラーリが株主総会を開催!「プロサングエは数カ月後に発表」「最初のEVは前倒しで2025年に登場」「ユーロ7が実施されればサウンドや運動性能が失われる」ことに言及

2022/04/15

フェラーリ

| わかっていたことだが、フェラーリが「ユーロ7導入によってフェラーリらしさが失われる」と正直に語ったのは衝撃的 |

この6月に発表される新しい事業計画には期待したい

さて、フェラーリが株主総会を開催し、そこでいくつかの事実が明らかに。

まずは2022年中に2つのニューモデル投入を計画していると明言しており、これはもちろん先日ティーザー画像が公開された296GTBのオープンモデル、そしてもうひとつはフェラーリ初のSUVであるプロサングエということになります。

ちなみにフェラーリは2018年末に「ここから2022年までに15のモデルを発表する」とコメントしていて、そこからはSF90ストラダーレ、SF90スパイダー、ローマ、ポルトフィーノM、F8トリブート、F8スパイダー、296GTB、モンツァSP/SP2、デイトナSP3、812GTB、812コンペティツォーネ、812コンペティツォーネMという13車種を発表しており、この296GTBのオープン、そしてプロサングエにて「15車種をコンプリート」。

参考までに、フェラーリは「いつから生産」という計画についてもほぼ遅れることはなく、新車発表計画、新車生産計画については「そうとうに正確に」予定をこなす会社だと認識しています。

フェラーリが296GTBのオープン版と思われる新型車(296GTS?)を4月19日に発表すると予告!そのシルエットが公開に
フェラーリが296GTBのオープン版と思われる新型車(296GTS?)を4月19日に発表すると予告!そのシルエットが公開に

| おそらくは近年のフェラーリのうち(限定モデル除く)、もっともエレガントなオープンモデルになるんじゃないかと予想 | 296GTBのリアセクションはなかなか「オープン化」が難しそうに思われたが さて ...

続きを見る

フェラーリ初のSUV、プロサングエは「もうじき」発表?

そしてフェラーリ初のSUV「プロサングエ」ですが、こちらは年末にお披露目されると言われるものの、今回フェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏が語ったところだと「数ヶ月以内に発表」される、とのこと。

まだ正式な公開日は決まっていまいそうですが、ひとまずはオンラインで発表し、年末に実車を公開するという計画なのかもしれません。

フェラーリが突如として新型SUV「プロサングエ」のティーザー画像を公開!その姿はSF90系やローマ似、発表は今年後半に
フェラーリが突如として新型SUV「プロサングエ」のティーザー画像を公開!その姿はSF90系やローマ似、発表は今年後半に

| フェラーリ・プロサングエについては考えれば考えるほど謎が噴出してくる | 搭載されるパワートレインは「V6+ハイブリッド」が有力か さて、フェラーリがブランド初のSUV、「プロサングエ(Puros ...

続きを見る

なお、このプロサングエについては今回いくつかの新しい発見もあって、今回の株主総会の公的書類上に、そのセグメントとして「ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ビークル」とフェラーリが呼称していること。

フェラーリは「SUV」という表現を避け、かつては「FUV(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)」と呼んでいたものの、新しい呼び方を与えたということになりますね。

多くのスポーツカーメーカーは「SUV」という呼称を嫌い、ポルシェもカイエン発表当初はひたすら「SUVではない」と主張していて、しかし現在では割り切って「SUV」という表現を受け入れており、マセラティはレヴァンテを「SUV」と公的に記載しているほか、ランボルギーニはウルスを「スーパーSUV」だと最初から紹介しています。

一方、ロールスロイスはカリナンについて「SUVではなくハイライダービークル」だと紹介し、フェラーリもまたプロサングエを「SUVではない」と強調しているわけですね。※下はフェラーリがプロサングエ計画を発表した際に公開されたイラスト

ちなみにフェラーリのサステナビリティレポート2021では、「プロサングエ」は「クーペ」「スパイダー」と同列にボディスタイルとして記載されており、これを見ると「プロサングエは車名ではない」可能性も。

フェラーリ製SUVの名称は”サラブレッド”を意味するプロサングエ?「セグメントで最も楽しいクルマとなる」

| フェラーリ製SUVはそろそろ現実のものに | フェラーリは投資家向けイベントを公開し、その中で今後の方針について説明。 同時に新しい方針の「核」とも言える新シリーズ「イコナ(ICONA)」、そして ...

続きを見る

たしかにプロサングエの名がはじめてフェラーリから語られた際にも、「ボディ形状を示す」ことが示唆されており、しかしその後「プロサングエ」の商標を持つ団体と法的に争っているので、ここを見る限りでは「車名」として採用するのかもしれません(今の段階では、結局どうなのかわからない)。

フェラーリが「新型SUVの名称をプロサングエにしよう→他で使われていた→取り下げるように訴訟を起こす」という行動に。訴えられた先「最初に商標を調べてから名前決めてよ・・・」

| 話を聞く限りではフェラーリはやや横暴なように思える | フェラーリがその商標をめぐって訴訟を起こした、という報道。Financial Timesによると、フェラーリは「プロサングエ」という商標を巡 ...

続きを見る

なお、ベネデット・ビーニャ氏はプロサングエの詳細について具体的な言及を避け、「顧客の期待を超えるクルマ」とだけ言及するにとどまり、まだまだリリースされるであろう今後のティーザー画像や動画を待ちたいところですね。

ちなみにフェラーリは「さらにSUVを開発中」だというウワサもあって、こちらもちょっと気になるところ。

フェラーリ・ローマ
フェラーリは初のSUV「プロサングエ」を投入したのち、さらに2つのSUV投入を計画していた!コードネームはF244とF245、4モーターを持つピュアEVとなるらしい

| フェラーリは今後、フルラインアップメーカーとして販売台数を追求するのか | フェラーリがブランド初のSUV「プロサングエ」を発売するというのは隠しようもない事実ですが、最新の報道だと、プロサングエ ...

続きを見る

フェラーリ初のピュアエレクトリックカーは2025年に登場

そしてもうひとつの大きなトピックは「フェラーリ初のEVは、(2027年くらいとされていたスケジュールから)前倒しによって2025年に登場する」ということ。

これについての詳細は語られていないものの、ちょっと前にはジョナサン・アイブ、マーク・ニューソンとの共同プロジェクトになるという報道もなされています。

フェラーリがiPhone、Apple Watchのデザイナーと提携発表!2025年発売のEVについてジョニー・アイブ、マーク・ニューソンとデザインを共同にて行う模様
フェラーリがiPhone、Apple Watchのデザイナーと提携発表!2025年発売のEVについてジョニー・アイブ、マーク・ニューソンとデザインを共同にて行う模様

| フェラーリの「異業種との関係性構築」はとどまるところを知らない | フェラーリの新型EVは「アップル」っぽく丸くシンプルな形に? さて、フェラーリが「LoveFrom(ラブフロム)」との複数年に渡 ...

続きを見る

さらにフェラーリはEVに関する特許をいくつか出願しており、よってこの計画はかなり具体的なところまで進んでいるのかもしれません。

フェラーリがEV用プラットフォームの特許を出願!ガソリンエンジンではできない構造を採用し、完全に新しい考え方を導入した新世代へ
フェラーリがEV用プラットフォームの特許を出願!ガソリンエンジンではできない構造を採用し、完全に新しい考え方を導入した新世代へ

| この新しいフェラーリのプラットフォームは「見れば見るほど」よく出来ているようだ | この図面を見るに、他社もうかうかしてはいられない さて、フェラーリは現在スーパーカーメーカーの中でも先陣を切って ...

続きを見る

排ガス規制はフェラーリに暗雲を落とす?

そしてもうひとつ、こちらはちょっとつらいニュースではありますが、フェラーリ自身が「今後の規制の進展によっては、ユーロ7への適合を確保するために必要な技術的ソリューションが、性能、サウンド、ドライビングエクスペリエンスに関する顧客の期待に影響を与える可能性がある」とコメントしたこと。

つまりはユーロ7が導入されれば、そしてそれに対応することにより、フェラーリの運動性能、サウンド、ドライバビリティが「損なわれる」と言っているわけで、これを回避するためにEVの発売を前倒しするという決断を行った可能性がありそうです。

なお、フェラーリは現在新型V12を開発していると言われ、次期V12エンジン搭載モデルは「ターボ」、または「ハイブリッド」とも。

これに加え、「V12エンジン搭載のスポーツカーはもう発売されない」可能性も否定できず、このあたり状況はフレキシブルに動きそうですね。

参考までに、フェラーリに次の事業計画は今年6月に発表される予定であり、そこではもう少し今後の計画が明らかになるのだと思われます。

あわせて読みたい、フェラーリ関連投稿

フェラーリ
フェラーリ中東のCEOが「プロサングエは限定」と明言!新しい顧客を呼び込むことを目標としつつも生産は既存顧客分が優先されることに

| すでにプロサングエはかなりの反響を獲得しているようだ | なんだかんだで一般人が注文すれば「2年以上」は確実に納期を要しそう さて、フェラーリ「初」となるSUV、プロサングエ。年末に発表されると言 ...

続きを見る

フェラーリのエンブレム
フェラーリがついにV12エンジンをターボ化?なぜハイブリッドではなく「絶対にない」と主張していたターボを選択するのか

| もちろんフェラーリは自然吸気V12エンジンを存続させるために最大限の努力をしたのだと思われるが | もしそうなれば現在のV12エンジン搭載モデルの価格は大きく上昇することになりそうだ さて、フェラ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->フェラーリ, ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , ,