| フェラーリF50もF40同様、ここ数年で大きく価格を上げている |
そして今後もその価値を下げることはないだろう
さて、ボクシングのヘビー級チャンピオン、マイク・タイソンがかつて所有していたフェラーリF50が競売に登場予定。
これは8月19日〜20日にかけてグッディング・アンド・カンパニーが主催するペブルビーチ・オークションにおいて出品がなされますが、450万ドルから550万ドル(約7億4000万円!)で落札されると予想されています。
ちなみに同じ個体が2017年にもオークションに登場種しており、その際の予想落札価格は最高で2億6000万円(それでもフェラーリF50史上では2番めだと言われた)だとされていたので、わずか5年で約3倍近くに値上がりしたということになりますね。
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マイク・タイソン氏のフェラーリF50が競売に。「F50史上二番目」の高額落札という予想
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このフェラーリF50は米国向けに製造された55台のうちの一台
このフェラーリF50のシャシーナンバーは104220、完成したのは1996年2月13日だといい、ボディカラーは最も「フェラーリらしい」ロッソコルサ。
米国市場向けとして当時55台しか製造されなかったそうですが、もちろんそのうちの1台ということになります。
マイク・タイソン氏がこのフェラーリF50を購入したのは新車ではなく中古だそうで、ブローカ0であるナディール・アミルヴァンド氏経由にてこのクルマを手に入れており、その後2001年にはエキゾチックカーディーラーを通じインフォスペース社の共同責任者であるケビン・カーカス氏の手へ。
そこから複数のオーナーの手を経た後に今年65月に現オーナーが入手し、その後にはフェラーリの正規ディーラー、フェラーリ・オフ・フォートローダーデールへとメンテナンスを依頼してクラッチとタイヤを新品に、そしてフロントサスペンション、エアコン等大規模な整備を行っている、とのこと。
同時に(使用されるパーツ類が真正品であることを示す)フェラーリ・クラシケの認定も受けており、非常に高いいコレクション価値を誇ります。
フロントフェンダー横のスクーデリア・フェラーリ”シールドエンブレム”は塗装ではなく七宝焼き。
リアグリルの跳ね馬(プランシングホース)は現代のものよりも平面に近いようですね。
このフェラーリF50のインテリア、付属品も「申し分ない」
そしてこのフェラーリF50については隅々に至るまで手が入り、インテリアにおいてもそれは同じ。
この半年間で75,000ドルにも及ぶメンテナンスが施されており、付属品としてはデタッチャブルハードトップ、工具、スペアの電球、タイヤ空気入れキット、革製ハンドブックケース、オーナーズマニュアル、保証書、(新車販売時の)オリジナルのウィンドウステッカー、カーカバー、緊急用ソフトトップ(ハードトップの脱着は工場でないとできない)、工場プレゼンテーションブック、バッグ類が付属するといい、現在の走行距離は6,193マイル(9,966km)にとどまります。
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実際にF1用エンジン(Tipo 040)をカーボンモノコックフレームにダイレクトマウントするなどF1マシン同様の構造を持っていて、簡素化された構造や内装と相まって、4.7リッターV12エンジンを積みながらもドライ時では車体重量1230kgに収まります。
エンジン出力は520馬力、トランスミッションは6速MT、駆動輪はもちろん後輪のみ。
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参照:Gooding&Co