ノビテックがフェラーリSF90スパイダーをチューンし1,000馬力から1,109馬力へ！0-100km/h加速はシロンよりも速い2.4秒

｜　カーボンパーツも多数装備され、ノビテックらしい仕上がりに　｜

ただしフェラーリの保証を捨てる覚悟でないとここには飛び込めない

さて、最近のクルマ、とくにハイパフォーマンスカーはその完成度が（パワートレインにせよエアロパッケージにせよ）非常に高くなり、チューナーがそこに手を入れることが難しくなっていますが、それでも積極的に関わりを持とうとするのがノビテック（NOVITEC）。

つい数ヶ月前にはフェラーリのハイブリッドスポーツ、SF90ストラダーレ向けのチューニングプログラムを発表したばかりではあるものの、今回はそのオープンモデル、SF90スパイダー向けのパッケージを発表しています。

ちなみにですが、ぼくはSF90ストラダーレ/SF90スパイダーにつき、ここ最近のフェラーリではもっとも格好良いと考えています（ただし高い・・・）。

エアロパーツの多くはSF90ストラダーレと共用

今回発表されたチューニングプログラムの大半はSF90ストラダーレと共有しており、フロントから見てみるとフロントスプリッターにフロントリップ、フロントバンパー側面のカーボンフラップ、フード上のダクトカバーとリップとフロントガラス前のトリムが装着されていることがわかります。

フロントフェンダーには、モータースポーツを意識したと思われるルーバーも。

ボディカラーがイエローなので、装着されたパーツがいいアクセントになっているようですね。

サイドだと横に張り出したサイドシル、サイドインテークガーニッシュ、そしてドアミラーとトライアングル。

リアだとかなり角度がついて面積が大きくなったダックテールスポイラー、大型ディフューザー。

画像からは判断ができませんが、エンジンベイ、トランクカバーといったパーツが用意されており、もちろんこれらはボディパーツ含めてすべてカーボンファイバー製。

装着されるホイールはヴォッセン製のNF10、このほかにもNF9、NF8といった別デザインが用意される他、カラーは24色（それで不足であればカスタムカラーも）が揃います。

スペーサー、そしてスポーツスプリングが装着されてフロント30ミリ、リア25ミリというダウン幅となっている他、もフロントリフターが純正にて取り付けられていない場合はノビテック製のリフター（約40ミリ車高を上げることができる）を組み込むことも可能です。

ノビテックはSF90ストラダーレのパワーをさらに向上

そしてノビテックはフェラーリSF90ストラダーレのガソリンエンジンにも手を入れており、4.0リッターV8ツインターボは、ノビテックNトロニックモジュールによって噴射、点火、電子ブースト圧に変更が加えられ、これにより、出力は一気に109馬力、トルクは118Nmの向上を果たします。

ハイブリッドシステムには手が入っておらず、よってエレクトリックモーターもそのままであり、しかしシステムトータルでの出力は1,000馬力から1,109馬力へとパワーアップしており、スーパーカーというよりはもはやハイパーカーの領域に入ったと言っていいかもしれません。

エキゾーストシステムについては「フラップつき/フラップなし」、スポーツ触媒、そして「触媒レスの直管」、さらにはアクティブコントロールバタフライバルブ、カーボン仕上げの112mmテールパイプがラインアップ。

これらのチューニングにより、ノビテックによるフェラーリSF90スパイダーは、0-100km/h加速2.4秒、最高速度340km/h以上を記録していますが、この「2.4秒」というのはブガッティ・シロンの2.5秒よりも速く、ガソリンエンジンを積むクルマとしては「最速」の部類となっています。

ただ、こういった「改造」を行うと、もちろんフェラーリがせっかくつけてくれている「7年間の無料メンテナンス」や新車保証を受けることができないものと思われ、ここに手を出すとなると相当な覚悟を決める必要がありそうですね。

公開されたインテリアの画像を見ると「ノーマルのまま」に見え、しかしノビテックは内装についても「オーナーの注文に合わせて、いかようにでもカスタムが可能」としています。

ノビテックによってチューンされたフェラーリSF90ストラダーレを紹介する動画はこちら

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参照：Novitec Group