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予想落札価格は2.4億円!高額オプションカラー「ジャッロ・トリプロ・ストラート」、さらにブラック仕上げのパーツを持つフェラーリ599 SAアペルタが競売に

2022/10/28

予想落札価格は2.4億円!高額オプションカラー「ジャッロ・トリプロ・ストラート」、さらにブラック仕上げのパーツを持つフェラーリ599 SAアペルタが競売に

| それにしてもフェラーリ599 SAアペルタの値上がりっぷりは凄まじい |

とくにこの個体はワンオーナー、そして他に見られない特別仕様といった特徴を持っている

さて、約2億4000万円(140万ポンド)という驚愕の予想落札価格とともにRMサザビーズ主催のオークションへと登場予定なのがこのフェラーリ599 SAアペルタ。

この599 SAアペルタはフェラーリのクルマを長年デザインしてきたピニンファリーナの創業80周年を記念して80台のみが製作された限定モデルであり、SAとは、ピニンファリーナ創業者であるバッティスタ・ピニンファリーナの2人の息子、「セルジオ」と「アンドレア」の頭文字を表します。

なお、「アペルタ」はイタリア語で「開く」という意味を持ち、しばしばフェラーリのオープンモデルに使用される単語でもありますね。

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フェラーリにとってオープンモデルは「特別」

フェラーリはかねてよりオープンモデルを(クーペよりも)少なく作り、かつ「限定モデルでしか」オープンを用意しない場合もあるため、「フェラーリのオープンモデルは(クーペより)価値が高い」というのがフェラーリファンの間での通説です。

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この599 SAアペルタも非常に高い価値を誇ることで知られ、ベースとなる599にはオープンモデルがラインナップされておらず、よって599世代のオープンモデルというと「わずか80台しか生産されていない」このSAアペルタしかないということになるわけですが、その希少性が599 SAアペルタの価値をとんでもなく押し上げていることは間違いない、と考えていいかもしれません。

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599 SAアペルタは2010年のパリ・モーターショーにて発表されており、その場において当時のフェラーリCEO、ルカ・ディ・モンテゼモーロ氏が「テクノロジック・ロマン」と表現したことは有名な話でもありますね。

なお、販売は「招待制」であったといい、発表時には当然ながら80台全てが完売していた、と報じられています。

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フェラーリ 599 SAアペルタは驚くべきパフォーマンスを誇る

599 SAアペルタのベースは599GTBフィオラノ(Tipo F141)、しかし同じく限定生産されたハードコアモデルである599GTOに採用された5,999cc / 65度V12気筒(670馬力)と6速F1スーパーファストギアボックスを搭載し、0−100キロ加速は3.6秒、最高速は325という驚異的な速さを誇ります(599GTOは当時、フィオラノ・サーキット最速マシンだった)。

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車高は(599GTB比で)10mm下げられ、リアのアンチロールバーを太くし、アクティブダンパーを調整するなどの改良が施されていますが、ルーフは「着脱式の簡素なカーボン製ハードトップ」のみとすることで軽量化も図られており、599GTOよりも「重心が低い」ということになるのかもしれません。※599GTB比で17kg軽くなっている

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フロントには245/35 ZR20、リアには305/35 ZR20サイズのタイヤを履く専用デザインの5本スポークホイールを装着し、ブレーキディスクにはカーボンセラミックブレーキが採用されています。

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ただしオープンモデルということもあって599 SAアペルタはサーキット走行におけるタイムを追求するクルマではなく、そのため599GTOよりもサスペンションは柔らかめに設定されていると言われていますね。

ちなみにボディカラーは高価なオプションとして知られるジアッロ・トリプロ・ストラート、そして通常はシルバーとなる跳ね馬(プランシングホース)エンブレムはブラック仕上げ。

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ボディサイドには、現代のフェラーリが失ってしまった「ピニンファリーナ」のエンブレム。

1950年代後半の250GTをはじめ、275GTB、デイトナ、テスタロッサ、F40など、ピニンファリーナは数々の象徴的とも言える(フェラーリの)モデルをデザインしています。

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なお、フロントスクリーンは低めに設定されており、V12エンジンを積むゴージャスなクルマでありながら、ルーフ開閉機構を持たないところからしてもその性格は「シンプルなバルケッタ」といったところかもしれません。

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インテリアにはSAアペルタのバッジとシャシーナンバー。

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当時のF1タイトル獲得記念プレートも。

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トップ開閉機構を持たないためにトランクルームはけっこう広々。

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なお、オープン化に伴い、599GTBの特徴であったフライングバットレスが廃止され、ツインロールフープに組み込まれたエアロダイナミックフィンが採用されたこともデザイン的な特徴のひとつ。

このほか、フロントバンパー、リアバンパー、サイドシルのデザインも微妙に変更された専用の形状を持っていて、非常に特別感の強いクルマであることは間違いなく、こういった排他性もまた、高い人気を誇る理由のひとつなのでしょうね。

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ちなみにこの個体はなんと「ワンオーナー」、そして599GTOのボンネットが装着され(ノーマルボンネットも保管されている)、これまでに出てきた599 SAアペルタに比較して特別さ、そしてコンディションの面から見ても抜きん出ていると考えていいかもしれません。

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参照:RM Sotherby's

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