2月の輸入車登録数ではBMWの躍進著しく、じきメルセデス・ベンツを抜く可能性も。フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニ、マセラティなど高級スポーツも好調

｜　BMWはすでにいくつかの国や地域ではメルセデス・ベンツを逆転している　｜

一方、そのブランドの方針が日本市場とマッチせず、販売に苦しむケースも

さて、2023年2月の国内輸入車登録台数が公開。

これまでのトレンドと大きな変化はなく、上位グループだとBMW、アウディ、ボルボが強く、フォルクスワーゲンが強さを発揮できない状態が続いていますが、特筆すべきはBMWが「相当な勢いで」勢力を増していることで、おそらくは今の勢いをしばらく堅持し、もしかするとトップのメルセデス・ベンツを単月で抜く場面が出てくるかもしれません。

そのほかだとフィアットが失速していますが、フィアットは本国だと電動化に力を入れており、あまりガソリン車が入ってこないのかもしれません。

なお、日本でもピュアエレクトリック版の「500e」が発売されているものの、その価格は473万円～という設定なのでガソリン版の500ほど売れるとは思えず、このままフィアットが電動化シフト傾向を強めるのであれば、日本の販売店は「売りにくい」状況が続く可能性もありそうですね。

そのほか、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ベントレー、ポルシェあたりは堅調に成長を続け、アストンマーティンもDBX効果にて復調の傾向があり、しかしエミーラが入ってこないロータスは「売るものがなく」、よって正規ディーラーは相当に苦しい環境に置かれているものと思われます。

ヒョンデ、BYDといったアジア勢が頑張る

このほか気になったのはヒョンデの動向で、2023年3月には70台を売っており、これは「まずまず」と言えるかも。

すでに日本での再参入からしばらく経過していますが、アイオニック5のみながらもコンスタントに登録を進めているようですね。

そして中国BYDは2月に37台を登録していますが、これは現時点では「拡大しつつあるディーラー網の試乗車や展示車」である可能性が高く、消費者向けの納車がどれくらいなのかについてはあと数ヶ月先にならないとわからず、いま現在での判断はできないと考えています。

2023年2月の輸入車登録状況はこんな感じ

参照:日本自動車輸入組合