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フェラーリが「史上最古の国際レース」タルガ・フローリオの足跡をたどるイベント、フェラーリ・トリビュートを今年も開催。総勢80台のフェラーリが揃う

2023/10/23

フェラーリが「史上最古の国際レース」タルガ・フローリオの足跡をたどるイベント、フェラーリ・トリビュートを今年も開催。総勢80台のフェラーリが揃う

| フェラーリはタルガ・フローリオで7度の勝利を獲得している |

残念ながらタルガ・フローリオは1977年にその幕を閉じる

さて、フェラーリが7度の優勝を記録した世界最古の国際レース、「タルガ・フローリオ」を振り返るコンテンツを公開。

このタルガ・フローリオは1906年から1977年まで開催されていますが、「フローリオ」とは主催者であるフローリオ家を指し、「タルガ」は「盾」「プレート」を指すイタリア語。

そしてタルガ・フローリオの場合だと「フローリオ家が(優勝者に)授与する盾」を意味しており、つまり「ナントカ杯」と同様の意味合いを持つと考えてよいかと思います。

参考までに、ポルシェは911のルーフトップバージョンに「タルガ」と命名しているものの、その意味を発表直前まで知らないままにその名を与えていた、と報じられていますね。

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タルガ・フローリオは世界で最も過酷な自動車レースの一つだった

タルガ・フローリオは公道を使用したレースであり、第一回目には10台が参加し完走できたのはわずか5台という過酷なレース。

シチリア島北西部をスタートしてマドニエ山脈を駆け抜けてまた戻ってくるというレイアウトを持ち、なんどかコースの変更を受けているものの、いずれもその熾烈さには変わりはなく、天候の変化(標高差が1,100メートルもある)に加えて山賊の出没にも備えなければならなかったといい(スター・ウォーズのポッドレースのようだ)、さらに路面状態もよくなかったといいます。

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そして今回フェラーリが公式コンテンツとして公開したのが「フェラーリ・トリビュート」で、これはタルガ・フローリオのコースを現代のクルマで走ろうというイベントであり、1991年以降に製造されたフェラーリを所有するオーナーのために企画されたもの(一方、1978年〜1990年に製造されたフェラーリは同時開催されたタルガ・フローリオ・レジェンドを走ることになる)。

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よって参加車両は488ピスタ、812スーパーファストに812GTS、ローマ、ポルトフィーノ、F8トリブート、296GTB。F90ストラダーレ、812コンペティツィオーネといった様々なメンバーとなりますが(世界中から参加者が集まり、日本から馳せ参じたオーナーも)、その台数は総勢80台。

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ただ、このフェラーリ・トリビュートは絶対的な速さを競うものではなく、走行ペースの正確さを競う「ラリー」であり、よって参加した各車両はその壮大な景色を見ながら思い思いのペースで走ることが可能です。

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フェラーリは創業2年目にタルガ・フローリオにて勝利を記録している

フェラーリがタルガ・フローリオにおいて初勝利を飾ったのは(フェラーリ創業2年めの)1948年で、ドライバーはクレメンテ・ビオンデッティ。

その翌年にもクレメンテ・ビオンデッティはレースを制し、その後フェラーリが「記憶しておくべき」として挙げているのは1961年の246SPでの勝利で、これは「フェラーリ初のミドシップレーシングカーで記録した勝利」であったから。

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しかしその後、タルガ・フローリオに参加するレーシングカーの性能がどんどん向上し、それに伴って事故が増加するにあたり、1973年にはついにスポーツカー世界選手権から外れることとなってしまい、そこからはイタリア国内選手権としてレースが開催されることとなっています。

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ただ、第61回目の開催となる1977年には観客2名が死亡するという事故が発生してしまい、ここでついにタルガ・フローリオは「中止」となってしまうのですが、これはやはり安全性を理由として、その20年前に中止という判断が下されたミッレミリアと同様の結末です。

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今回のフェラーリ・トリビュートもまたパレルモ大学からスタートし、そこへまた戻ってくるというコースをたどり、その前日には「車検」が開催され、その夜にはガラディナー、そして翌朝にスタートというスケジュール。

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スタート後にはシチリア内部を抜けて名門ワイナリー「カンティーネ・フローリオ」にて昼食を摂ることになっていて、ここはその名から分かる通りフローリオ家が所有するものであり、まさにこのラリーはタルガ・フローリオの足跡をなぞるものであったと言えそうです。

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さらにはタツィオ・ヌボラーリやスターリング・モスが駆け抜けたのと同じルート、そしてかつてのドライバーたちの名が記された(落書きされた)旧いサーキット施設の横を通り抜け、そしてまたパレルモ大学へ。

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さらにレース終了日にはまたガラディナーが開催され、そこでイベントが終了となったそうですが、いつかは(その資格が与えられるのであれば)参加してみたいものだと思います。

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参照:Ferrari

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