フェラーリがSF90ストラダーレ / SF90スパイダーにリコール。「オイルパイプに問題があり、最悪の場合は火災」。フェラーリはオーナーに「運転しないよう」呼びかける

｜　対象となるのは一定期間に製造されたフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダー　｜

ただしその期間に製造された個体には「いずれも」問題の可能性があるもよう

さて、北米にてフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダーに対してリコールが出されたとの報道（日本では、2023年10月の記録を見る限り、まだ届け出がないようだ）。

内容としては「オイル漏れの可能性があり、最悪の場合は火災に至る」とのことで、フェラーリとしてはことの重要性を鑑み、SF90ストラダーレ / SF90スパイダーのオーナーへと”クルマを運転しないよう”通知した、とのこと。

今回のフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダーに関するリコールはこんな内容を持っている

NHTSA（＝National Highway Traffic and Safety Administration、国家道路交通安全局）に届け出られた内容によると、対象となるのは614台、そして問題となるのは「ターボチャージャーにオイルを供給するデリバリーパイプ」。

フェラーリはこの問題を「2023年7月の新車の生産前調査中に発見した（ただしどのモデルなのかはわからない）」とコメントしており、この後の調査によって起こりうるトラブルを特定したと考えて良さそうです。

なお、その問題とはデリバリーパイプ上の予期しない「切り欠き」で、本来この切欠きは（設計上）存在せず、しかし何らかの事情によって実際にパイプ上に存在し、ここからオイルが漏れる可能性があるもよう。

そしてこの切欠きは特定製造期間のSF90ストラダーレ / SF90スパイダーには「いずれも」存在することが想定され、そしてそこからオイルが漏れる可能性が高いため、今回の「運転しないよう」という判断となったのだと考えられます。

リコールの対応内容は「パイプ交換」

そしてこのリコールにつき、改善対策としては「デリバリーパイプの交換」。

フェラーリによると、ここからオイルが継続的に漏れるとメーター内に油圧警告灯が点灯し、「エンジンの性能が制限される」という表示が出るもよう。

加えてフェラーリはこの問題によって引き起こされた火災、事故、負傷者、死亡者は「ゼロ」だといい、ユーザーから報告されたトラブルも幸いなことにゼロ。

2023年9月20日以降に製造された車両にはこの問題がないということもあわせて報告されています。

ちなみにフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダーのエンジン搭載位置はとんでもなく低く、よってオイルデルバリーパイプの交換は困難を極めることになるのかもしれません（場合によってはエンジンアウトが必要となるのかも）。

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参照：CARSCOOPS