>フェラーリ

フェラーリがマイアミGPにてボクが296GTBに選んだカラー、アッズーロ・ディーノをあしらったF1マシン(SF-24)にて参戦すると発表。実はフェラーリとブルーは縁が深い

フェラーリがマイアミGPにてボクが296GTBに選んだカラー、アッズーロ・ディーノをあしらったF1マシン(SF-24)にて参戦すると発表。実はフェラーリとブルーは縁が深い

| これを期に「ブルーのフェラーリ」の人気が出ればいいなと考えている |

フェラーリは基本的にどんなボディカラーでもよく似合うと考えているが

さて、フェラーリがF1マイアミGPにて「ブルーをあしらった特別なカラーリングを反映したF1マシン(SF-24)を走らせる」と発表。

なお、近年のフェラーリは様々な記念カラーを用いることがあり、2023年のイタリアGPでは「レッドの次に重要な」カラーであるイエローをアクセントに用いたF1-75を走らせたことや・・・。

フェラーリがイタリアGPに向け「イエローアクセント」を付与したF1マシン(F1-75)を公開!今回「イエロー」とそのエンブレムの成り立ちについて公式に語る

| フェラーリがここまで「イエロー」を押し出すことは非常に珍しいと思う | シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのレーシングスーツもイエローに さて、フェラーリは先日「イエロー(ジャッロ)」をテー ...

続きを見る

昨年の「41年ぶりのラスベガスGP復帰」の際には当時のカラーリング(ホワイトアクセント)をイメージしたグラフィックを与えたことも。

フェラーリが41年ぶりのラスベガスGP復帰に合わせて当時のF1マシンにインスパイアされたカラーリングのSF-23を公開。あわせてベガスGPコレクションも販売開始
フェラーリが41年ぶりのラスベガスGP復帰に合わせて当時のF1マシンにインスパイアされたカラーリングのSF-23を公開。あわせてベガスGPコレクションも販売開始

| アメリカGPで成功を収めたフェラーリ312B、312T4など当時の「レッドとホワイト」メインのF1マシンを再現 | フェラーリにとってアメリカでのレース、そしてアメリカ市場は大きな意味を持っている ...

続きを見る

なぜフェラーリに「ブルー」?

なお、今回の「ブルー」については70年前の話が関係しているといい、フェラーリは1964年にアメリカ市場へと進出し、しかしその年に開催されたF1グランプリではFIAとの一悶着が生じてしまい、そこで最後の2戦に限ってはロッソ・コルサではなくN.A.R.T.(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)が使用していたブルー(とホワイト)を用いたマシンを走らせています(レーシングチームが抗議のために車両カラーを変更することは歴史上何度かあり、過去にはブガッティがブルーではなく、フランス政府への抗議のためにブラックのクルマを走らせたことがある)。※アッズーロ(アズーロ)はイタリア語でブルーの意味

そして今回フェラーリが選んだブルーは「アッズーロ・ラ・プラタ」そして「アッズーロ・ディーノ」の二色ですが、まずアッズーロ・ラ・プラタはフェラーリにはじめての国際グランプリ優勝をもたらしたアルベルト・アスカリが自身のヘルメットと(レース時に着用する)ジャージに用いていたカラー(ただ、なぜこの色を選んだのかは不明であるが、タツィオ・ヌヴォラーリの黄色いセーターといい、この時代のレーシングドライバーは独自のスタイルを持つ人が多かったようである)。

このアッズーロ・ラ・プラタはいわゆる「ベイビーブルー」としても知られていて、アルゼンチンのナショナルレーシングカラーでもありますね(デ・トマソのエンブレムにも採用されている)。

DSC04337

フェラーリと「ブルー」は意外と縁が深い

そしてもうひとつのブルーである「アッズーロ・ディーノ」は、夭逝したエンツォ フェラーリの息子、アルフレッド "ディーノ" フェラーリにちなんで名付けられたボディカラーで、初登場は(1960年代後半の)ディーノ206GT。

元々はアルフレドの思い出を讃えるために考案されたボディカラーではあるものの、神秘的で洗練された雰囲気、活気に満ちたエネルギーを表すカラー、環境に関係なくフェラーリの美しさと魅力を際立たせるカラーとして(一部の)フェラーリ愛好家の支持を集めています。

L1460089

ちなみにぼくのフェラーリ296GTBのボディカラーもこのアッズーロ・ディーノ。

L1001793

なお、フェラーリがレーシングカーにこのカラーを用いたのは1974年が最後だそうですが、(真紅のレーシングスーツが正式採用される前に)クレイ・レガツォーニが好んで着用していたエクイップメントのカラーなのだそう。

L1450358

フェラーリ296GTB
ボクが一度も見たことがないのにフェラーリ296GTBのボディカラーとして選ぼうとしている「アッズーロ・ディーノ」!インスタ上でこのカラーを持つフェラーリを探してみた

| 強いインパクトを持ち、フェラーリのヘリテージカラーの一つでもあるだけに、意外と高い人気を誇るようだ | ただしボクは「ベイビーブルー」も捨てがたいとは考えている さて、ぼくはフェラーリ296GTB ...

続きを見る

参考までに、それまでにもジョン・サーティース、クリス・アモン、ニキ・ラウダも「ブルーを身にまとい」フェラーリのレーシングカーを走らせたことがあるというので、ブルーとフェラーリとは意外と近いところにあるのかもしれません(ロッソ・コルサのブルー版ともいえる、ブルー・コルサなるボディカラーも用意されているくらいである)。

L1450415

現時点ではこの「ブルーをあしらったF1マシン」の姿は公開されておらず、しかしここ数日内にその姿を見ることができるのは間違いなさそう。

そして興味深いことに、マイアミGPではアッズーロ・ラ・プラタ、アッズーロ・ディーノの296GTBがサーキットにてパレードを先導することになるといい、ぼくとしてはこちらにも注目したいところです。

あわせて読みたい、フェラーリ関連投稿

フェラーリが2024年を戦うF1マシン、SF-24を公開。昨年ラスベガスで使用したホワイト、ル・マンの覇者である499Pに採用されたイエローを「はじめて」組み合わせる
フェラーリが2024年を戦うF1マシン、SF-24を公開。昨年ラスベガスで使用したホワイト、ル・マンの覇者である499Pに採用されたイエローを「はじめて」組み合わせる

Ferrari | フェラーリのF1マシンとしては近年の例にないほど「ブラック」の使用面積が減っている | 「ホワイト」「イエロー」はロッソともにフェラーリにとって重要なカラーである さて、フェラーリ ...

続きを見る

フェラーリが最初に走らせたF1マシン、125GPC(のちに125F1に改名)はこんなクルマ。1.5リッターV12にスーパーチャージャー、50戦のうち優勝8回
フェラーリが最初に走らせたF1マシン、125GPC(のちに125F1に改名)はこんなクルマ。1.5リッターV12にスーパーチャージャー、50戦のうち優勝8回

| フェラーリはクローズドホイールレースで活躍を見せる一方、いち早くオープンホイールレースにも可能性を見出していた | 125GPC(125F1)は発表当初から高い戦闘力を見せている さて、フェラーリ ...

続きを見る

イメージしたのは「1000回目のグランプリ」を走ったF1マシン、フェラーリSF1000。特別なカスタムが施されたSF90スパイダーが公開
イメージしたのは「1000回目のグランプリ」を走ったF1マシン、フェラーリSF1000。特別なカスタムが施されたSF90スパイダーが公開

| この仕様を選ぶことが許される顧客は文字通り「一握り」だけだろう | ここまで細かいカスタムができるのであれば、お金のかけ甲斐があろうというものだ さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログ ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->フェラーリ
-, , , , , ,