Image:Ferrari
| それにしてもこれだけV12モデルが並ぶと壮観である |
近代フェラーリにしてはかなり珍しい「シルバー」を好むもよう
さて、現在フェラーリはオンライン版「The Ferrari Official magazine」にてV12モデルのオーナーを紹介するコンテンツを掲載中ですが、その2人目となるのはヒップホップミュージックのプロデューサー、スティーブン・ビクターです。
同氏は少なくとも9台のフェラーリを所有しており、その内容を見てみると296GTS、SF90スパイダー、プロサングエ、488ピスタ・スパイダー、812GTS、812コンペティツォーネ、モンツァSP1、デイトナSP3、そしてラフェラーリという顔ぶれです。
なんと9台のフェラーリのうち6台がV12
これらを見てもわかるとおり、なんと6台もがV12エンジン搭載モデルにて占められており、さらに驚かされるのはこれらフェラーリを核にしたガレージハウスを建設中ということで、「各部屋から1台のフェラーリを眺めることができる」とい設計を持つのだそう(日本庭園がモチーフらしい)。
なお、同氏はもともと裕福だったわけではなく、ハイチからの移民の息子として育ち、その後音楽プロデューサーとして名を成していますが、「フェラーリにハマったきっかけ」は友人でもあるファレル・ウィリアムスの影響(ミュージシャンでもあり、現在はルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターを務める)で、最初にフェラーリを購入したのは2016年、そして488GTBであったと語ります。
Image:Ferrari
なんと息子の名前が「V12」
そしてもっともびっくりなのがスティーブン・ビクターの「息子の名前が”V12”」ということ。
正確には「V XII」と綴るそうですが、もともとは(V XIIが)5番目の息子ということでファレル・ウィリアムスが「V(ローマ数字の5)にしてはどうか」と言ったところ、スティーブン・ビクターの妻君が「あなたはV12に夢中なんだから、そこに12を加えてはどうかしら」と提案し、そこでV XIIへと決定したのだそう。
参考までに、スティーブン・ビクターが(最初に購入した488GTBの)V8からV12へとスイッチするきっかけとなったのもやはりファレル・ウィリアムスだといい、彼の所有するブラックのエンツォ・フェラーリを運転させてもらったときに「すっかり魅入られて」しまったようですね。
そしてスティーブン・ビクターは現在のこの状況につき、「ええ、間違いなく彼(ファレル・ウィリアムス)にも責任があるでしょうね」と語っているのが印象的ではありますが、この環境を一番楽しんでいるのは他ならぬスティーブン・ビクター本人なのかもしれません。
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