|製造されたのはわずか122台 |
フェラーリ・デイトナのオープンモデルがRMサザビーズ主催のオークションに登場予定。
デイトナは1,406台が製造されたと言われますが、うち122台がオープン仕様とされています。
この個体はシャシーナンバー16801で最近レストアを受けている、とのこと。
画像を見ると専用バッグや工具類も付属しており、最初のオーナーさんから今に至るまで大切に扱われ、保管されていたことがわかりますね。
落札価格は最高で2億5000万円ほどと見られていますが、デイトナのオープンモデルはコレクターの間で人気が高く、今後も継続して価値を上げてゆきそうですね。
フェラーリ・デイトナは1968年から1973年まで製造され、正式な名称は365GTB/4。
12気筒エンジンの一気筒あたりの排気量である「365」、グランツーリスモを表すGT、クーペボディ=ベルリネッタを表すB、4カムの4が与えられています(ただし今回のモデルはベルリネッタではない)。
デザインはピニンファリーナでV12搭載車らしいロングノーズとなり、リトラクタブルヘッドライト採用でスマートな印象に。
エンジンは352馬力でトランスミッションは5MT、0-100キロ加速は5.4秒、最高時速は280キロ。
加速や最高速においては当時最高レベルであったといいますが、現代においても「相当に速い」レベルであると言って良いでしょう。
なお1972年から1974年までル・マン24時間のGTクラス3年連続優勝など実績も華々しいものとなっています。
登場初期は樹脂製のカバーが付いた固定式ヘッドライトを採用していましたが、この「樹脂製カバー」はアメリカでは認可されていなかったために(割と最近までそうだった。なんでもアリのアメリカなのに)リトラクタブルヘッドライトへ変更したという経緯があり、したがって今回競売に登場するモデルは「初期生産ではない」ということになりますね。
内装はネロ、もちろん「デイトナシート」装着。
デイトナシートは「デイトナに装着されたのが元祖」で、以降他のフェラーリにも「デイトナシート」として用意されるようになったと言われます。