| クルマを紹介するのはおなじみカナダのランボルギーニでセールスパーソンを務める、ヘザー・ボーレンタインサン |
フランスのダントン・アートカスタムズ(Danton Arts Customs)が作成した、「ホットロッド風の」ランボルギーニ・エスパーダ。
以前にも紹介したことがあるものの、今回細部の分かる動画が公開されており、あらためてその内容を見てみたいと思います。
ランボルギーニ・エスパーダ(ESPADA)は1968年に発売され、この車名はスペイン語で「剣」という意味を持っています。
4人乗りという珍しいレイアウトですが、これが後の「エストーケ・コンセプト」に受け継がれることになり、そして「エストーケ」もやはり(闘牛用の)剣という意味を持っていることを考えると、ランボルギーニにとって(エスパーダは)重要モデルという位置づけなのでしょうね。
エスパーダは昔のクルマにしてはけっこう大きい
エスパーダの全長は4730ミリ、全幅は1890ミリとけっこう大きく、しかし車高は1185ミリとかなり低いクルマでもあります(ウラカンの+2センチしかなく、マクラーレン720Sより1センチ低い)。
搭載されるエンジンは4リッターV12、出力は350馬力、重量は1,480kg、駆動方式はFR(トランスミッションは5速MTもしくは3速AT)。
デザインはマルチェロ・ガンディーニ、そして総生産台数は1,217台(当時のランボルギーニにしてはかなり多い)という記録が残ります。
このエスパーダが保管されるのは「パドック・モータークラブ」
そして今回紹介するエストーケが展示されているのはカナダはオンタリオ州にある「パドック・モータークラブ」。
今回、ランボルギーニのセールスパーソン、ヘザー・ボーレンタインさんが視聴者より「ぜひ見に行ったほうがいい」との連絡を受け、今回このエストーケをプレゼンテーションする、という運びとなっています。
そしてこのクラブ内にはけっこう色々なクルマが展示されているようですね。
まさにクルマ好きのためのような空間。
過去から現在のクルマまで、そしてロードカーからヒストリックカーまで、数々のメモリアル品も。
ラウンジやレストランも併設されています。
ランボルギーニ・エストーケ・ホットロッドはこんなクルマ
そして今回のエストーケですが、見た目が完全にホットロッド。
タイヤが露出してしまっているのでほとんどの国では「走行(登録)不能」と思われますが、魅力的なルックスを持っています。
エンジンはもともとの4リッターV12を使用。
キャブレターむき出し、そしてヘッダーは等長となるようにオリジナルで製作しているようにも見えますね。
サスペンションはアーム類から全て作り直されていると思われます。
リアはオリジナルの面影が色濃く残りますが、おそらくはボディパネルをすべて作り直している可能性が大。
もともとのバーチカルウインドウは廃止され、テールランプも新しいものへ。
タイヤがボディの外側に位置しており、つまり車幅が80センチ位は広くなっているということになりそう。
とにかく長い!
ただしフロントオーバーハングが「ほぼ無い」なので、意外と全長は短いのかもしれません。
ちなみにフロントバンパーなど「ボディ部分」は申し訳程度についている程度。
ヘッドライトはLEDを使用した最新パーツ。
給油口はCピラーのルーバーをオープンしたところに。
ボディには「ESPADA 50TH」のロゴ。
エスパーダは2018年に「50周年」を迎えており、ランボルギーニはレストアしたエスパーダ、同じく50周年を迎えたイスレロとともに一連のイベントを開催しています。
エスパーダ「ホットロッド」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはエスパーダ・ホットロッドのインテリア。
完全に作り直されており、ある意味では超絶スパルタン(シートは金属の”板”)。
センターコンソールは異常に高く太く、ペダルはレーシングカーそのもの。
強くイタリアを意識していて、あちこちにイタリアントリコローレが見られます。
リベット留めのメタルプレートも雰囲気満点ですね。
タコメーターは頭上(オーバーヘッドコンソール)。
イタリアントリコローレ採用のフラップ付きスイッチも「やる気」を感じさせるところです。
乗り降りはちょっとしんどそう。
そして驚くべきことに、このルックスにもかかわらず「4シーター」。
VIA: Heather Ballentine
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一部で人気なのが「ホットロッド」。
今やアメリカだけではなく、世界中に愛好者がいるようですね。