| いかにスーパーカーが魅力的といえど、犯罪行為は許されることではない |
さて、日本でもコロナウイルスに関連する給付金の不正受給問題が報じられていますが、今回はアメリカにて、給付金(補助金)を不正に使用し、ランボルギーニ・ウラカンを購入した会社経営者が逮捕された、と報じられています。
これによると、この経営者はマイアミに済む29歳の男で、Paycheck Protection Program (PPP)を悪用した罪を追求されることに。
Paycheck Protection Program (PPP)とは、コロナ禍にて従業員に給料を支払えなくなった企業に対し、連邦保証付きローンとして最大10億円程度を貸し付けるという中小企業支援策です。
中小企業救済のための貸付金を騙し取る
報道によると、この29歳の男はPPPを申請して約4億2000万円を受け取り、その一部を使用してランボルギーニ・ウラカンを購入した、とのこと。
なお、このPPPによって貸し付けられたお金の用途は予め決められており、従業員の給料、固定資産ローン、借入金の利子支払いなど。
つまりは従業員の生活を保証し、会社を潰さないための資金ということになりますが、当然ながら「私腹を肥やす」のはまったくもってNGです。
この29歳男性が、「自身の会社や従業員を救済」するためにお金を使い、それでも余ったお金でランボルギーニ・ウラカンを購入したのであれば救いはあるものの(それでもPPPの規約に反する)、たちが悪いのは、このお金を借りるために「虚偽の申請を行った」こと。
実際にいくつかの会社を経営していたとも報じられ(PPPから引き出したお金でスーパーカーを購入したくらいなので、もともとさほど儲かっていなかったと思われる)、しかし申請内容は事実とは異なるものであり、それによってPPPからお金をだまし取ったとも報じられています。
ちなみにランボルギーニのほかにも、不動産ほかいくつかの「大きな買い物」をするなど散財していたようですが、そちらについても現在「調査中」だとされています。
スーパーカーと犯罪とは結びつきやすい
なお、こういった「犯罪にて得たお金でスーパーカーを購入する」という例は非常に多く、やはり詐欺や脱税、ドラッグ絡みがよく報じられるところ。
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こういったニュースが世界中にてたびたび報じられるということもあってか、「犯罪者でないとスーパーカーに乗れない」という図式すら出来上がっているのは悲しい限りですが、スーパーカーをダシにした犯罪も少なくはない、という現実も。
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それだけスーパーカーは人の「欲望」を刺激しやすいのだと思われ、そうまでしても手に入れたいと思わせる魔力がスーパーカーには備わっている、ということなのかもしれません。
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参照: US Department of Justice, Autoblog, SBA