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ランボルギーニ・テメラリオにも「ステラート」再臨?「スーパーカー×オフロード」は近年稀に見るランボルギーニの「成功法則」

ランボルギーニ・テメラリオのドアミラー(パープル)

| 新型テメラリオに隠されたオフロードの野心 |

「予想外だが本物」ステラートの成功が変えたブランドの未来

ランボルギーニ史上、最も「異色」でありながら世界的な大成功を収めたオフロード・スーパーカー「ウラカン・ステラート」。

その熱狂が「テメラリオ(Temerario)」にて再び繰り返される可能性が報じられ、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼CEOが最新のインタビューの中でウラカン・ステラートの成功を「グローバルな勝利」と表現し、同様のコンセプトを将来のモデルにて再現することに対し強い意欲を示しています。

ランボルギーニ「ランザドールは奇抜に見えますが、新しい価値観を提案します。ウラカン・ステラートも最初はみんなクソだって言ってたけど、今は大好きでしょう?」
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この記事の要約(ハイライト)

  • 成功の証明: ウラカン・ステラートは、モデル末期の投入ながら世界中で完売・大ヒットを記録
  • 後継の可能性: 新型V8ハイブリッド「テメラリオ(Temerario)」をベースにした次世代ステラートを検討中
  • CEOの想い: ヴィンケルマン氏は「10年以上前から温めていたプロジェクト」と語り、再登場を示唆
  • 戦略の変更: EV計画(ランザドール)をPHEVへ変更するなど、リソースを「エモーショナルな内燃機関モデル」へ集中
ランボルギーニがウラカンの祝賀ツーリング「アルティメイトドライブ」開催。ウラカンはこの10年でこういった変遷をたどり、こういったバリエーションを持っている

Image:Lamborghini

詳細:新型「テメラリオ・ステラート(仮)」への期待

ウラカン・ステラートは5.2L V10エンジンにリフトアップ、オーバーフェンダー、オールテレーンタイヤを組み合わせた「砂埃を舞わせるスーパーカー」として、ポルシェ911ダカールと共に新しい市場を切り拓いた存在です。

そしてこのウラカン・ステラートが成し遂げた偉業は「セールス」という側面にとどまらず、「誰もやらなかったことをランボルギーニがやった」というパイオニアとしての存在感を示したことにあると考えており、つまり、今後マクラーレンやフェラーリ、アストンマーティンなど他のスポーツカーメーカーが「仮に」オフロード走行が可能なスーパーカーを発売した場合、それらは間違いなく「ウラカン・ステラートに対する二匹目のドジョウ」だと捉えられ、たとえば「マクラーレン版ウラカン・ステラート」的な表現をなされるのではないかと考えているから。

ランボルギーニ・ウラカン・ステラートのデザインスケッチ
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つまるところ、ランボルギーニはこれによって先行者利益を得たと考えてよく、その分野の第一人者となり、独自の市場を「切り開いた」存在となったわけですね。

さらに切り開いた市場はランボルギーニにとって「まだ開かれたまま」で「さらに開拓の余地があり」、ランボルギーニはウラカン・ステラートによって未来の利益をも担保したのだとも考えられます。

そしてもし新型テメラリオをベースにしたオフロード仕様が登場すれば、そのパフォーマンスは先代を遥かに凌駕するものになることは間違いなく・・・。

1. 圧倒的なパワートレイン

ウラカンのV10に対してテメラリオは4.0L V8ツインターボ + 3基のエレクトリックモーターを搭載し、システム合計出力は920馬力。

この強大なパワーがオフロード仕様に投入されれば、文字通り「史上最強のラリー・スーパーカー」が誕生することに。

ランボルギーニ・テメラリオのフロントサイド(グリーン、アレッジェリータ・パッケージ装着車両)

2. 登場のタイミングはいつ?

ランボルギーニのモデルサイクルにおいて、ステラートのような派生モデルは通常、ライフサイクルの後半に設定されるものと考えられ・・・。

  • 初期: クーペモデルの導入
  • 中期: オープンモデル(スパイダー)や高性能版、あるいはRWDモデルの投入にてテコ入れ
  • 後期: ステラートのようなエモーショナルな限定車を投入して有終の美を飾り、そのモデルを「伝説」に格上げする

しかしステファン・ヴィンケルマン氏は「リソースさえあれば」と前置きしつつ、その成功から「より早い段階での投入」も否定していないというのが現在地です。

3. 先代ステラートと新型テメラリオの比較

ランボルギーニが「オペラ・ウニカ・ウラカン・ステラート」を公開。専用ボディカラー「ブルークリスタル」の塗装にかかったのは370時間以上、内外装すべてが特別な仕上がりに

Image:Lamborghini

項目ウラカン・ステラート (実績)テメラリオ (ベース車スペック)
エンジン5.2L V10 自然吸気4.0L V8 ツインターボ PHEV
最高出力610 hp920 hp (システム合計)
駆動方式AWD (全輪駆動)AWD (フロントe-モーター)
地上高標準比 +44mmウラカン・ステラートと同様か
コンセプト「Dirt Road(未舗装路)」「ハイテク・エモーション」
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市場での位置付け:ライバル不在の「遊び心」

スーパーカー業界が電動化へ急ぐ中、ランボルギーニは「楽しさ」と「意外性」に軸足を置いており・・・。

  • ポルシェ 911 ダカール: 伝統のラリーヘリテージを重視
  • ランボルギーニ ステラート: 「スーパーカーでオフロードを走る」というパンクで規格外、枠にとらわれないという精神を重視

テメラリオ・ステラートが実現すれば、環境規制に対応したPHEVでありながら、地球上のあらゆる路面をハイスピードで駆け抜ける、史上最も「多才な」ランボルギーニとなりそうですね。

ランボルギーニ テメラリオのメーター表示(デモモード)


ポルシェとランボルギーニの「共通戦略」

興味深いことに、ポルシェも「ダカール」の成功を受け、911以外のモデル(次期カイエンやタイカン)でのオフロード派生バージョンやハードコアなオフローダーを模索していると報じられています。

ポルシェ
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Image:Porsche

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結論:ランボルギーニの「土の道」は続く

「リソース次第」という言葉の裏には、新型テメラリオの立ち上げと、ブランド初のPHEVラインナップ(レヴエルト、ウルスSE)の安定化という課題が見え隠れし、しかし、CEO自らが「個人的にも大好きなプロジェクト」と語るステラートの再来は、ほぼ確実と言えるのかも。

ハイブリッド化によって得た「920馬力」を、砂漠や雪山で解き放つ日は、そう遠くないかもしれませんね。

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参照:CarExpert

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