| シアンを注文した富豪、プライベートジェットにてイタリアへ |
さて、ユーチューバー、Yiannimize氏がランボルギーニの限定モデル、「シアンFKP37」を見にランボルギーニ本社まで飛び、その様子を動画にて公開。
このシアンFKP37はランボルギーニ初の市販ハイブリッドカーであり、63台のみが限定販売されるハイパーカー。
このシアンFKP37のオーナーはユーチューバー氏の友人であり、購入したのは欧州にて幅広く高級車の正規ディーラーを手掛けるHRオーウェン経由だとされています。
ランボルギーニ・シアンFKP37はこういったクルマ
ランボルギーニ・シアンFKP37は上述の通りハイブリッドカーとなりますが、これはポルシェ918スパイダーやフェラーリSF90ストラダーレとは異なり、リチウムイオンバッテリーに蓄電したり、モーターで直接フロントホイールを駆動する4WDではなく、電源にはスーパーキャパシタを採用していることが最大の特徴。
このスーパーキャパシタはリチウムイオンバッテリーに比較して容量は小さいものの、同じ容量であれば重量が1/3に収まるというメリットを持っていて(もちろんサイズも小さい)、既存のプラットフォームへと組み込むには最適な手法。
よってシアンFKP37では、アヴェンタドールのトランスミッションにモーターをプラスし、そのモーターをスーパーキャパシタにて駆動するというコンパクトな4WDシステムを採用しています。
-
ランボルギーニが新型車「シアン」を正式公開し、その名称を「Sian FKP 37」だと発表。FKPはポルシェ創業者の孫のイニシャル←なぜ?
| FKP(フェルディナント・K・ピエヒ)なしには現在のランボルギーニは存在し得ない | ランボルギーニが初の市販ハイブリッドカー「シアン」をフランクフルト・モーターショーにて一般公開。そしてその正式 ...
続きを見る
「シアン」とは”稲妻、閃光”という意味を持ち、しかしこれはランボルギーニがこれまで伝統的に「闘牛にちなんだ」名称をそのクルマに与えてきたのとは全く異なる傾向であり、メカニズム的にもデザイン的にもスタンドアローンだとされるシアンの特徴をよく表しているのかもしれません。
なお、「FKP37」というのはシアン発表直後に追加された文字列ですが、これはポルシェ創業者一族にしてフォルクスワーゲングループの元会長、フェルディナント・ピエヒ氏のイニシャルそして誕生年(同氏はランボルギーニをフォルクスワーゲングループに組み入れ、窮地を救ったその人でもある)。
-
ポルシェ創業者一族、フェルディナント・ピエヒ氏が亡くなる。アウディ・クワトロ、ブガッティ・シロンなどVWグループの「顔」をつくり続けた豪傑
| ここまで方針が明確で、推進力と権力を持った人物は他にいなかった | ポルシェ創業者一族にしてポルシェ創業者の孫、さらに前フォルクスワーゲン会長、フェルディナント・ピエヒが82歳にて亡くなった、との ...
続きを見る
イタリアにはプライベートジェットにて
そしてユーチューバー氏、そしてその友人(シアンを注文したエンリケ氏)は完成し出荷を待つシアンを見にイタリアはボローニャへ。
空港内へとクルマを連ねて乗り入れ、プライベートジェット専用の一角へ。
-
プライベートジェットはこう使う。搭乗から機内までをドバイのユーチューバーが紹介
おなじみドバイのユーチューバー、Mo Vlog氏が友人の所有するプライベートジェットの様子を紹介。 ぼくはプライベートジェットの世界について全く無知ですが、どうやら自分の機を預けておき、パイロットやフ ...
続きを見る
プライベートジェットへと搭乗します。
こちらが機内。
操縦席。
機内にて快適な時間を過ごし・・・。
ランボルギーニ本社のあるイタリアはボローニャ空港へ到着!
ランボルギーニ・シアンを見てみよう
そしてさっそく一行はランボルギーニ本社を訪れ、完成したシアンをチェックすることに。
ボディカラーはシルバー、そしてカーボンファイバーにレッドのアクセントが組み合わせられます。
「BENZINA」とはイタリア語でガソリンを指し、つまりここは給油口。
ちなみにランボルギーニは「イタリアン」を演出するため、メーター内の表記にもイタリア語を用いています(もちろん必要な部分は各国の言語に翻訳されているが、それでも基本的な部分はイタリア語で表示される)。
ドアミラーの基本形状はアヴェンタドール、ウラカンと似ているものの、そのディティールはシアン専用。
この3つの独立したエレメントを持つテールランプは”カウンタック”をイメージしたもの。
黒く見える部分のほとんどはカーボンファイバーにて構成されるようです。
ルーフもカーボンファイバー製。
なお、オーダー時に製作したカーコンフィギュレーターでのシミュレーションはこんな感じ。
サイドのラインなどに相違があるので、途中で仕様を変更したのかもしれませんね。
おそらく初?ランボルギーニ・シアンのエキゾーストサウンド
そしてオーナーのエンリケ氏はひととおり外観をチェックしたのちにエンジンをおもむろにスタートさせてアクセルを煽っています。
シアンのエキゾーストサウンドが公開されるのはこれが「初」かもしれませんね。
あわせて読みたい、関連投稿
-
ランボルギーニの最新ハイパーカー”シアン・ロードスター”発表!同社初のハイブリッドオープン、「これこそがランボルギーニの向かう未来だ」
| ゴールドアクセントを加え、クーペ版シアンFKP37とは異なるゴージャスさを演出 | さて、ランボルギーニが発表を予告していた「ニューモデル」、シアン・ロードスターが公開に。これはすでに発表・発売さ ...
続きを見る
-
ランボルギーニ「アヴェンタドール後継モデルは、シアンに使用しているスーパーキャパシタは使用しない」。なかなか電源が決まらないようだ
| シアン・ロードスター発表時には”これが未来”という主張だったが | さて、ランボルギーニは先日、4億円に迫ろうかという価格のハイパーカー「シアン・ロードスター」を発表していますが、こちらは電源に「 ...
続きを見る
参照: Yannimize