| 正直、動画を見るまではこれほどのクオリティを期待していなかったが |
世界には優れた技術を持つビルダーがたくさんいるようだ
さて、中国にて、ランボルギーニのコンセプトカー「ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ」を作ってしまった男たちが登場。
このランボV12ヴィジョン・グランツーリスモはその名から想像できる通り「グランツーリスモ」用に考案されたクルマであり、デザインはランボルギーニ社内のデザインスタジオ「チェントロスティーレ」によって行われ、プロジェクトを指揮したのはランボルギーニのチーフデザイナーであるミッチャ・ボルカート氏。
同氏は「ランボV12 ヴィジョングランツーリスモは、我々のブランドを愛する若いゲーマーたちにとってベストなバーチャルカーだ。我々の天才的で、才能に富むデザイナーたちにとっても自身を表現するだけではなく、ランボルギーニのコミットメントである”軽量””ハイブリッド”を反映することができた」と語っており、搭載されるパワートレーンはシアンFKP37に積まれる6.5リッターV12+スーパーキャパシタによるハイブリッドシステムです(そのルックスに反し、現実的なパワーユニットを使用している)。
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ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモのレプリカはこうやって作る
そしてここからはこのレプリカの製造過程を紹介したいと思いますが、まずは1:18サイズのスケールモデルを用意。
これをもとに3Dにて図面を起こし・・・。
ボディパネルはマシンにてカットして・・・。
曲面はカット済みの小さなパネルを組み合わせて成形してゆきます。
こんな感じで立体に。
ビルダーによってはボディパネルにFRPを使用することもあり、しかし今回のケースだと「スチールパネル」となっていて、このあたりはそれぞれ個性が出ていて面白いと思います。
こちらは車体先端ですが、この出来栄えを見る限り、かなり高い技術を有しているようですね。
一方、可能な限り流用可能な既存パーツを使用しているようで、ブレーキやサスペンション等はアフター市場にて適当なものを見つけてオーダーした、とのこと。
ホイールは実際のランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ同様ですが、これはワンオフで作ったのかもしれませんね(詳細は紹介されていない)。
そこからパイプをカットしフレームを作ってゆきますが、メインフレームはアリエル・アトムのような感じです。
サスアームも自作(ダブルウィッシュボーンっぽい)。
徐々に形ができてくるランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ。
4.3リッターV8(366馬力)を車体ミッドにマウントします。
ステアリングラックにペダルセットを取り付け(マニュアル・トランスミッションを持つようだ)。
ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモのレプリカは実際に走行が可能
だいたいの形が完成し、そしてこの段階ではドライブトレインがすべて組み込まれており、テストドライブを行って機能状の問題がないかを確認します。
機能上問題がないことがわかればここからは外装の仕上げ。
まずは継ぎ目を均し・・・。
それでも残った段差はパテを盛って埋めてゆきます。
プライマーを塗って・・・。
さらにサフェーサーとパテで表面を整えます。
その一方でライティング類のインストール。
かなり本格的な仕様を持つようですね。
そして塗装を行った状態がこちら。
相当に実物に近いようにも萌えます。
乗り降りはフロントのキャピーを開き、車体を踏んで入ります。
ちなみに手に持っているのはステアリングホイールです(クイックリリースによる着脱式)。
コクピットに座るとこのSF感!
思ったよりも本気の仕様にちょっとびっくりなレプリカですね。
なお、工場内にはランボルギーニやマクラーレンなど様々なレプリカ(製作中)が見られ、彼らはレプリカ専門に活動しているのかもしれません。
ランボルギーニ・ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモのレプリカを作る動画はこちら
参照:Mr. Z