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ランボルギーニがまたまた「最高記録」。納車台数、売上高、営業利益ともに過去最高を記録し販売台数においてはフェラーリを視野に入れる

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| ランボルギーニは現時点ですべての戦略そして行動が「プラス」に作用している |

この不確実性が伴う自動車業界においては「最強ブランド」のひとつであると言えるだろう

さて、成長路線をひた走るランボルギーニですが、今回はまたまた「2024年は過去最高の年になった」と発表。※ランボルギーニ属するフォルクスワーゲングループでは先週~今週にかけて各ブランドの業績発表が行われている

そしてランボルギーニにおいては「納車台数、売上高、営業利益」という主要指標すべてにおいて過去最高の業績を記録し、「厳しい」とされる近年の自動車業界においては特筆すべき結果であると捉えてよいかと思います。

販売台数については前年比5.7%増となる10,687台、収益は同社史上はじめて30億ユーロを超える30億9000ユーロ(前年比+16%)、営業利益は2023年比で15.5%増となる8億3500ユーロという力強い成果を残し、いまやフォルクスワーゲングループきっての成長頭ということになりそうですね。

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Image:Lamborghini

2024年のランボルギーニはこんな感じだった

そこで2024年におけるランボルギーニの状況につき詳細を確認してみると、まず営業利益率は27%を維持し、ラグジュアリーグッズ分野における最も収益性の高いグローバルプレーヤーとしての地位を確固たるものとしています。

そしてこの「ラグジュアリーグッズ」というのはルイ・ヴィトンやディオール、シャネルのような、いわゆる「ハイブランド」を指しており、ランボルギーニは自らを「自動車メーカーではなくラグジュアリーブランド」と定義しているのかもしれません。

ランボルギーニの会長兼CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は今回の発表に際して以下のようにコメントし、その戦略の正しさをあらためて証明することに。

「製品ラインナップ全体を進化させながら成長を続けること。これがランボルギーニにとって記録的な年となった理由です。自動車市場の困難と競争の激しい環境にもかかわらず、2024年には3つのマクロ地域(アメリカ大陸、EMEA、APAC)すべてで成長を記録し、ブランドのグローバルな強さを確認しました。これらの結果は、私たちの並外れたチームの強みを強調し、パフォーマンス、独占性、革新性を組み合わせ続けながら、この分野における次の課題に取り組むにあたり、私たちに自信と決意を与えてくれます。」

さらにランボルギーニにてマネージングディレクター兼CFOを務めるパオロ・ポマ氏は、「当社は2024年に財務とビジネスの両方の観点から成長を続け、世界をリードするラグジュアリーブランドと同等の収益性を確認しました。この困難な状況において、私たちの目標は、財務と環境の両方の観点から持続可能な成長を達成し、すべてのステークホルダーに価値を創造することです」と付け加え、(その立場のためか)とりわけ収益性の高さを強調しているようですね。

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Image:Lamborghini

ランボルギーニは「記録づくめ」の成長を遂げている

2024年に記録された記録的な数字は、ランボルギーニにとって前例のない変革期の頂点を迎えたことを示していて、これらの数字は「わずか18ヶ月の間に、すべてのラインアップを入れ替える中で」達成されたもの。

通常、ラインアップの入れ替えを行うと「販売の欠損期間」が生じて一時的に販売が鈍るものですが(実際にポルシェがそうであった)、ランボルギーニの場合は「2年分みっちり詰まった」オーダーブックのおかげで販売に空白が生じることなくラインアップの切り替えができていて、これもやはり今までの製品群が持つ高い魅力のなせる技ということになりそうです(今の自動車業界でこれを実現できるのはランボルギーニとフェラーリくらいのものであろう)。

そしてランボルギーニの成功の陰にある戦略は革新、独占性、パフォーマンス」で、同社は効率、持続可能性、生産品質を向上させるために高度な技術、次世代の素材・材料、設計ソリューションを常に追い求め、その実現のため研究開発へと継続的に投資していますが、さらに重要なのはランボルギーニの独自性が「独占性、希少性、長期的な価値」の組み合わせによって保たれていること。

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Image:Lamborghini

これもまたフェラーリと同じ路線ではあるものの、その実現のための手法はあくまでもランボルギーニ独自のものであり、各モデルは、前例のないレベルのカスタマイズ、象徴的なデザイン、卓越した職人技によって「顧客に特別な体験を提供するように設計され」、限定生産と細部へこだわりによって車両の高い魅力と残存価値を長期にわたって維持することを可能とします。

なお、ランボルギーニは過去2年間で1,000人の新規従業員を採用し、直接雇用を30%増加させ、雇用成長を促進したことについても言及しており、これはよく報じられる「ホワイト企業認定」からもわかるとおりですが、現在のランボルギーニは「すべてが好調に推移している状態」でもあり、後数年内にはフェラーリの販売台数を抜き、イタリアを代表する企業として語られるようになるのかもしれません。

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参照:Lamborghini

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