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ランボルギーニ次期CTO(技術責任者)にアウディの「EVの顔」が抜擢。電動化の覇権を狙う人事の裏側、そして未来予測

ランボルギーニ・テメラリオのテールランプ

| フォルクスワーゲングループ内では「人材の異動」が活発化 |

ランボルギーニの最高技術責任者は短期間で入れ替わっている

イタリアの至宝、アウトモビリ・ランボルギーニが2026年4月30日、研究開発部門(R&D)のトップである最高技術責任者(CTO)の交代を電撃発表。

今回新しく指名されたのは、アウディで電気自動車(EV)戦略を最前線で指揮してきたフェルミン・ソネイラ(Fermín Soneira)氏で、この人事は、ランボルギーニが「スーパーカーブランド」から、次世代の「インテリジェント・ハイパフォーマンス・エレクトリック・ブランド」へと進化を遂げるためのマニフェストであるとも捉えることが可能です。

ここでこの人事の背景、そしてソネイラ氏が今後のランボルギーニにどのような革命をもたらすのかを考えてみましょう。

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この記事の要約

  • 新CTO誕生:2026年7月1日付でフェルミン・ソネイラ氏が着任
  • アウディからの刺客:Q4/Q6/Q8 e-tronなどのEVラインナップを成功させた立役者
  • 前任者の功績:ルーヴェン・モール氏はアウディ本社のCTOへ昇進。ハイブリッド化の基盤を構築
  • 戦略の焦点:R&Dだけでなくモータースポーツも統括し、ブランドの革新を加速
ランボルギーニ テメラリオのメーター表示(デモモード)

アウディとSAICを繋いだ「戦略家」の参戦

フェルミン・ソネイラ氏は、直近では中国におけるアウディとSAIC(上海汽車)の共同プロジェクトにおけるCEOを務めており、そこで彼は中国市場向けの新たなプラットフォーム開発と新ブランドの立ち上げを指揮した人物であるとも説明されていて、まさに「ゼロから未来を創る」能力を証明したばかりです(つまり「AUDI」ブランドを立ち上げた人物)。

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Image:AUDI

ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼CEOは今回の人事に冠し、「彼の広範な国際経験、技術力、そして戦略的ビジョンは、ブランドの成功をさらに強固なものにし、未来のイノベーションを推進するでしょう」と語って大きな期待を寄せていますが、「ピュアエレクトリックカー」の発売を先送りにしたランボルギーニとしては、この人事は少し不可解であるようにも思えます。

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新旧CTOのプロフィール比較

ただ、今回の人事交代は、ランボルギーニが「内燃機関からハイブリッドへ」の移行を終え、その先の「完全電動化とデジタル化」を見据えたフェーズに入ったことを意味しているのだと捉えられており・・・。

CTO 交代の概要

項目前任:ルーヴェン・モール後任:フェルミン・ソネイラ
就任時期2022年1月 〜 2026年2月2026年7月1日着任予定
主な功績レヴエルト、ウルスSE、テメラリオのハイブリッド化、SC63(国際耐久レース車)の開発アウディe-tronシリーズ(Q4, Q6, Q8, A6, GT)の製品ライン統括、中国新ブランドCEO
得意分野シャシー性能、ハイブリッドシステム、モータースポーツEV製品戦略、ブランドポジショニング、デジタル・コネクテッド技術
新役職AUDI AG 取締役会メンバー 兼 CTOランボルギーニ R&D 兼 モータースポーツ責任者

ルーヴェン・モール氏の前任であったマウリッツォ・レッジャー二氏の在籍期間が2006年~2022年であったことを考慮すると、ここ最近は比較的短期間にてCTOが交代している、ということになりますね。

ランボルギーニ・テメラリオのデイタイムランニングランプ

VWグループ内での「技術循環」

さらに今回の人事の興味深い点は、前任のモール氏が「アウディ本社(AUDI AG)」のCTOに栄転したことで、これはランボルギーニで培われた超高性能なハイブリッド技術やスポーツ性能の知見をアウディブランドへ還元するという流れを意味します。

一方で、アウディにて「売れるEV」のプラットフォームを熟知したソネイラ氏がランボルギーニへとやってきたことで、ランボルギーニ初のBEV(ランザドール計画など)の製品化がいよいよ現実味を帯びてくるというわけですね(EV計画は先送りになったが、中断したわけではないようだ)。


結論:ソネイラ氏が導く、ランボルギーニ「第二の咆哮」

「テメラリオ」の発表により、市販全ラインナップの電動化(ハイブリッド化)に目処をつけたランボルギーニ。

次に必要なのは、電気自動車であっても「ランボルギーニ以外の何ものでもない」という強烈な個性、そして最新のデジタル技術を融合させることで、ソネイラ氏は就任にあたり、「自動車業界の歴史、パフォーマンス、デザインに貢献してきた象徴的なブランドに加わることは大きな名誉」とコメントしています。

2026年7月、彼の手によってランボルギーニの「第2章」が幕を開けることになりますが、エンジンの咆哮に代わる、どのような「電気の衝撃」をぼくらに見せてくれるのか、大いに期待したいと思います。

ランボルギーニ・ミュージアムに飾られるアート作品


なぜ今「中国プロジェクト」のCEOを呼んだのか?

ソネイラ氏が直近まで中国で取り組んでいた「インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)」の知見は、実は今後のスーパーカーにおいて極めて重要だと考えられています。

中国はEVと自動運転、車内エンターテインメントにおいて世界最先端の実験場となっているのはご存知のとおりではありますが、現代においてスーパーカーを購入する層、そしてこれからスーパーカーを購入するであろう層は「速さ」「メカニズム」「サーキットのタイム」よりも「デザイン」「排他性」「先進性」を求めるであろうと考えられるためで、ランボルギーニは次世代のユーザーに向けた準備を進めようとしているのかもしれません(フェラーリはこういった新しいオーナー像に対し、ルーチェにて応えようとしている)。

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つまるところ、ソネイラ氏は「ランボルギーニが将来、ただ速いだけでなく、オーナーのスマートフォンやスマートホーム、さらにはデジタル空間とシームレスに繋がる”スマート・スーパーカー”へと進化するためのピース」持っているのでは、というわけですね。

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参照:Lamborghini

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