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ブルー・ケフィウスのランボルギーニ・ウラカン。”ケフィウス”って何?

2017/01/29

先日ランボルギーニ神戸さんで見たウラカンに採用されていた、「ブルー・ケフィウス」のボディカラー。
ランボルギーニのボディカラーは星座、ギリシャ神話に因んだものが多く、「ケフィウスとはなんぞや?」ということを調べてみました。

ギリシャ神話によると、ケフィウス(ケフェウスとも表記)とはエチオピアの王の名前とのことで、その后がカシオペア、娘がアンドロメダ。
神話上ではポセイドンと一悶着あり、ペルセウスの活躍で事なきを得た、という流れになっていますね(この件に関しては女神アテネなど登場者多数)。
天体だと北天の星座で、トレミーの48星座の1つ、とされています。

ケフィウスしかり、ランボルギーニのボディカラーの多くはギリシャ神話もしくは星座に由来しており、それはランボルギーニのエンブレムである「牡牛」について、創業者であるフェルッチォ・ランボルギーニの星座が「牡牛座」だったから(そうなった)ということとは無関係ではなさそうですね。

なお当時からそれを意識していたのか、後に他企業にランボルギーニが買収された後に買収元がランボルギーニのブランディング上「そうした」のかは不明。
ただし、昔のボディカラーは星座と無関係のものが多く、この「星座やギリシャ神話との関連性」は後年になって発生したものかもしれませんね。

ウラカンだと有名なグリーン「ヴェルデ・マンティス」は「預言者」、ジアッロ・ミダスは触るものすべてを黄金に変えた王、ぼくのウラカンのボディカラー「ビアンコ・イカルス」は大空に挑んで太陽に敗れた挑戦者、以前に乗っていたガヤルドの「ビアンコ・モノセルス」はユニコーン、ロッソ・マルス」は「闘神(かっこいい)」。

こういった感じでボディカラーの多くは星座/ギリシア神話由来なのですが、ランボルギーニのボディカラーにはもう一つの潮流があり、それは「サーキット由来」。
ビアンコ・フジ、ブルー・ル・マンなど、世界中のサーキットに由来するボディカラーがあります。
これは(記憶の範囲内ですが)ディアブロSV登場時に、用意されたボディカラーにこういったサーキット由来の名称が付与されたことが起因だと記憶しています。

ホイールの名称についても同様にほとんど(例外あり)が「ギリシャ神話/星座」由来となっており、ウラカンに標準装着される「ジアノ」は門番を司る神、鍛造ホイールは「ミマス」は巨人族、ウラカンRWDの純正ホイール「カリ」は風の神。
外でもカシオペア、スコルピウス、カリスト、コーディリアなど、やはり神話の登場キャラクターが目立ちますね。

なお車名についてはこれも有名なので今更ここで触れる必要はありませんが、「闘牛」に起因するものがほとんど(これもカウンタックなど例外あり)。
アヴェンタドールは本来”ふいご”の意味ですが同じ名を持つ勇猛な闘牛、ディアブロも”悪魔”の意味ながらこれも闘牛の名前、ムルシエラゴも”コウモリ”の意味ではありますがやはり闘牛の名前。
レヴェントンも闘牛の名前で、ヴェネーノは”史上最速、最強”とされた闘牛の名前(本来は”毒”の意味)となっています。
ミウラは闘牛の”血統”の名前で、エストーケは闘牛に使用する剣、トロフェオは闘牛の報奨、エスパーダも剣の意味であったと記憶。

ガヤルドも同じく闘牛の血統の一つで、ウラカンは1879年に大暴れした闘牛の名前となっており、「ウルス」は闘牛ではありませんが、欧州最大の牛の種類とのことで(すでに絶滅)、これもランボルギーニらしい命名ですね。

ヴェネーノは当時最速だったのでまさに「ぴったり」の命名ですし、ムルシエラゴは「コウモリ」の意味を持つので映画「バットマン」に登場したり(たぶん無関係ではない)と興味深い部分も。

こういった感じでランボルギーニのボディカラー、ホイールや歴史そのものを調べてみるとほかのメーカーにはない統一性があり、さすがは「世界で一番設立理由がはっきりしているメーカー」と言われるだけのことはあって、それだけブランドイメージが「ぶれない」企業とも言えますね(一度こういった命名則、ボディカラー、ホイール/オプション名などをまとめようと考えています)。

そしてぼくはランボルギーニのこういったところが大好きです。

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