日産はまだIDxの市販化を諦めていない、という噂。
日産IDxコンセプトは2013年に公開されたものですが、コンパクトなサイズ、レトロなルックスが特徴。
(市販化されれば)マツダ・ロードスター、トヨタ86と同様のカテゴリに位置するモデルで、比較的安価なセグメントに属する、と考えられています。
その日産IDxですが、発表時は日産によると「市販化は考えていない」とされ、その後反響の大きさに「市販化考えるかも」と態度を一変させていますが、その後また「やっぱり市販はナシ」というコメントが出ていてその方向性が二転三転。
今回デトロイト・モーターショーで日産の役員兼デザイナー、中村史郎氏がメディアに語ったところでは「市販化の可能性については検討中だが、それ以上のことは言えない」とのこと。
要はどちらとも取れる発言内容ですが、日産は現在安価なスポーツカーを持たず、販売を伸ばせるチャンスがあるのではと考える一方、これに活用できるFRプラットフォームは無さそうで(ルノー共々。アルピーヌはミドシップ)、となると新規開発=お金がかかることに。
日産はかなりコストに厳しい会社で、話題は呼べようともさほど大きく販売を得られないであろうスポーツカーに投資するのは難しいかもしれません。
あるとすれば、次期フェアレディZとプラットフォームを共有するという案くらいかも、と考えたりします。
なお日産IDxは映画「ワイルドスピード・アイスブレイク」に登場するようで、倉庫内に保管されている姿が動画でも確認できますが、実際に走行するのかどうかは不明(うがった見方をすると映画を利用して日産はその反響を見ているとも言える)。
けっこう期待していた日産IDxは公式に市販計画から外れることに。
2013年の東京モーターショーにて「完全なコンセプトで市販化されることはない」として発表されたものですが、その後反響が大きかったために市販化を検討していたと報じられ、しかし今回やはり市販化を見送るということのようですね。
同時に、後輪駆動のスモールサイズクーペの市販計画も無くなったとのことですが、このIDxのデザインは今後の日産のモデルに活かされることになるとのこと。
日産はゴーン体制以後、新型車の発売には非常に慎重になっていますが、86のヒットや国内でもS660の加熱ぶりを見ると、スモールスポーツに対する需要は高いようで、ぜひとも実現させて欲しかったと思います。