フロリダにて10日間開催されるオークション「10-day Mecum Kissimmee 2017」にて、マセラティ・ギブリ・スパイダー4.9が登場し高額で落札されることに。
これは1969年モデルで、わずか25台しか生産されなかった希少なモデルだそうです。
落札価格は1億1000万円に達したそうですが、それでもオークションハウスの「予想内」であり、予想もだんだん正確になってきていますね(相場が安定してきているということでもある)。
ギブリ・スパイダーそのものは5年の間に125台生産されたものの、4.9L/V8エンジン搭載モデル(330馬力)は25台のみの生産で、5速マニュアル・トランスミッションが与えられています。
画像を見るとコンディションは素晴らしく、とくに内装はまったくその年季を感じさせないほど。
エンジンのヘッドには、この年代の車には珍しくカバー付き。
トライデント(三叉の銛)マークがインパクト大となっています。
なお「ギブリ(Ghibli)」はサハラ砂漠に吹く熱風のことで、あの「スタジオ・ジブリ」と同じ由来。
これはイタリア語で、よみとしては「ギブリ」の方が正しいのですが、宮﨑駿氏が「ジブリ」と読んだことから「スタジオ・ジブリ」になったと言われます(フランス語読みだと”ジブリ”という発音になる)。
なお「ギブリ」は偵察機の名称(CAPRONI Ca309 GHIBLI)としても採用されており、ミリタリーオタクの宮﨑駿氏はそちらからこの名称を取った、とも。
ちなみに「シロッコ(Scirocco)」も同じようにサハラ砂漠から(ヨーロッパに向けて)吹く熱風だとされ、ルーツは同じ風のようですね。
なお今回のオークションでの高額落札トップ5は下記の通り。
2.1967 シボレー・コルベット 9500万円
3.2005 ポルシェ・カレラGT 7000万円
4.1963 シボレー・インパラ Z11 6000万円
5.1957 シボレー・コルベット ビッグブレーキ・エアボックス 5800万円