まさに技術力の(愛すべき)無駄遣い
アメリカのチューニングショップ、Bisimotoがホンダ・シビック・シャトルをカスタムし、なんと1000馬力の4WDマシンへ仕立て上げることに成功。
なお、4WDシステムはホンダCR-Vのデュアルポンプ4WDを改造したもので、トランスミッションは「シーケンシャル」。
エンジンのパワーアップを行うチューナーは数あれど、ドライブトレーンをカスタムしたりスワップするショップは珍しく、とくに4WDシステムを自らカスタムしてしまうのは非常に珍しい例ですね。
なぜベースがシビック”シャトル”なのかは謎
エンジンはホンダの直4(K24)のままではあるものの、ピストンやコンロッド、カムシャフト等を交換した上でターボで加給。
エンジンルーム内にはエキゾーストマニフォールドやタービンが整然と並んでおり、いかにも「アメリカのチューニングカー」といった雰囲気ですね。
インタークーラーもかなり容量の大きそうなものを装着。
裏面から見るとプロペラシャフトが貫通しているのがわかりますね。
ショックアブソーバーとスプリングはカラーから判断するにKWのようですが、チューニングカーにおけるKW装着率の高さは特筆モノ。
インテリアにはレーシングカーばりの装備が与えられてメーターパネルはフルデジタルへ。
ステアリングホイールはクイックリリースによる取り外し式となり、スポーク部には「ホーン」と「アンチラグシステム」のボタンが装着。
このアンチラグシステムを作動させることでアクセルオフでもタービンを回し続けてターボラグを解消するとのことですが、こういったシステムの装着も技術力の高さを示すところでもありますね。
シーケンシャル・トランスミッションを操作するシフトレバー。
車内にはそのパワーを受け止めるべくロールケージが組まれているようですね。
単にパワーアップや駆動系の強化だけではなく、美しいボディペイントやホワイトのホイール、インテリアだとボディカラーに合わせたロールケージ、さらには「見せる」ことも考えたエンジンルームなど相当に手間のかかったカスタムであることもわかるものの、アメリカではときどき、「なぜこのクルマをベースに?」といったカスタムが見られるのが面白いところ。
なお、このBisimotoはとくにポルシェとホンダを得意とするようで、ポルシェだと過去には「1000馬力の空冷世代911」のほか、なんと986世代のボクスターをセンターシートにカスタムした車両を公開したことも。
一方ホンダ車のチューンでは、以前にオデッセイを1000馬力に改造したことがあり、そういった事例を見るに、なぜかホンダだと「ワゴンボディ」が好きなようですね。
Source: TheHoonigans via YouTube