| オリジナルが残されている部分は少ないが、それでもRX-7に変わりはない |
さて、プロジェクト・アフラと名付けられた、マツダRX-7の4ローター化+4WD化プロジェクト。
4ローター化したRX-7は過去に何台か報じられているものの、4WD化したのはおそらくこの1台だけなんじゃないかと思います。
ちなみにプロジェクト・アフラの名は、マツダの車名の由来となったゾロアスター教の神、「アフラ・マズダー」から。
参考までに、マツダの場合は、「ホンダ」や「トヨタ」のように、本田さんや豊田さん同様、「松田さん」が会社をつくったわけではなく、上述の通りマツダの車名の由来はアフラ・マズダー(そのために英語表記もMATSUDAではなくMAZDA)。
そしてこのRX-7のオーナーは「アフラ・マズダー」という社名の由来を理解しているということになり、つまりは相当な「マツダオタク」ということになりますね。
長年かけてここまでチューン
このマツダRX-7のオーナーはロブ・ダーム氏という人物で、同氏は10代の頃にはじめてのクルマとしてRX-7を手に入れ、そこから自分で改造しながらここまでやってきた、とのこと。
ただしその内容はDIYの域を完全に超えており、見ての通りCNCパーツや、美しく加工されたワンオフパーツにて構成されています。
ちなみにフロントサスペンションはなんとプッシュロッド。
フロント周りはRX-7のモノコック前部をズバっと切り落とし、スペースフレームを新たに取り付けたという構造。
なお、4WDに伴いフロアの大半もカットしており、モノコックのかなりの部分を切断しているようですね。
ちなみにリアのフロアもごっそり切り取られたうえでスペースフレームにて再構成され、燃料タンクも配置されています。
サスペンションアームはCNC、やはりプッシュロッドです。
フロントにはラジエター、そしてインタークーラー。
出力は1200馬力、レース用ガソリンを使用すれば2000馬力を発生可能だそう。
フロントバンパーやフロントフェンダーはまだない状態ですが、エンジンや補機類が落ち着いた後、それらの形状にあわせてワンオフにて制作されることになるのだと思われます。
そして今回は燃料ポンプ等を装着し、まだブーストがかかる状態ではないながらも走行可能な状態にまでこぎつけています。
内装もまだまだ「製作中」ですが、メーターはフルデジタル。
おそらくこのグラフィックは「自作」だと思われ、ランボルギーニ・アヴェンタドール風のレイアウトでもありますね。
ちなみにこちらがアヴェンタドールのメーター。
完成までにもうちょっと時間がかかりそうではあるものの、Youtubeチャンネルでは作業の進捗を知らせてくれており、着実に進歩していることもわかります。
目標は「ボンネビルにて、ロータリエンジン最速記録を打ち立てること」だそうですが、この仕様や現在も状況を見る限りだと、そう遠くない未来に夢を実現することになりそうですね。
参照:Rob Dahm