| もともとランエボはカルト的人気がある上にモータースポーツ直結という性格もあり、今後も価値を上げ続けるだろう |
それにしても「2240万円」とは恐ろしい
さて、このところ値上がり著しいランサーエボリューション。
今年5月には、英国のヘリテージ・フリートに展示されていた三菱ランサーEvo VI トミ・マキネン・エディションが10万100ポンド(約1530万円))で落札され、ランエボ最高額となったものの、今回開催されたシルバーストーン・オークションでは、やはりランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションが、さらに高額な146,250ポンド(約2240万円)で落札された、というニュースが届いています。
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その高額落札の理由は「シリアル1」
なお、いくら希少なランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションといえど2240万円というのはあまりに驚かされる価格ですが、今回落札された個体のシリアルが「001」つまり製造第一号だと聞いてそれも納得(三菱のヘリテージフリート所蔵の個体は”006”)。
英国に正規輸入された250台のうち、パッションレッドのエクステリアペイントを施した50台のみが「スペシャル・カラー・パッケージ」を装着(世界で212台)しており、このパッケージには、レーシングデカールとエンケイ製ホワイト17インチホイールがセットにて装着されています。
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なお、このランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションには社外品のステンレス製エキゾーストシステムが取り付けられていて、しかしノーマルマフラーも残されている、とのこと。
加えて整備記録や説明書などの種類も揃っており、程度は非常に良好だと伝えられています。
ちなみに走行距離は17,703kmだそうですが、各部を見ると「新車」といってもいいほどの美しいコンディションを保っているようですね。
ランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションはトミー・マキネンが1996年から1999年まで4年連続でWRCドライバーズチャンピオンを達成したことを記念して限定発売され、エクステリアが(オプションにて)WRCマシンをイメージしたグラフィックへと変更され、さらにチタンアルミ合金製タービン採用や車高ダウン、ステアリングギアレシオ変更、ボデイ剛性の強化など様々なアップグレードが施された特別仕様車。
オプションのスペシャル・カラー・パッケージを装着すると、上述のとおりトミ・マキネンが実際にWRCにて駆ったマシン同様のカラーリングが施されることになります。
リアウイングには誇らしげに「TOMMI」の文字。
搭載されるエンジンは2リッター4気筒ターボ/280馬力、最大トルクは373Nm。
当時の自主規制によってカタログ上の出力は280馬力にとどまるものの、実際には300馬力くらい出ていたのでは、とも言われていますね。
このエンジンsoshite4WDにより、0-100km/h加速は4.4秒、最高速は240km/hというスペックを誇ります。
足回りを見ると、これも「新車同様」であり、今回の出品に際して徹底的に清掃されたのだと思われます。
ランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションのインテリアはこうなっている
そしてこちらがランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディションのインテリア。
MOMO製ステアリングホイール、バケットシートが目を引きますが、意外やルーフライナーは明るい色を採用。
シフトレバーの前には誇らしげに「001」。
レカロ製シートには「T.MAKINEN EDITION」の文字。
正直、これくらいの価格で落札され、それだけの価値があるということを知ってしまうと、そして今後電動化社会へと移行するにあたりますますその価値を上げるであろうことを考慮するに、仮にこのクルマを所有していたとしても「走らせずに保管しておく」ことを優先的に考えそう。
ただ、実際にこのクルマがガレージにあり、自分がそのキーを握っている姿を想像すると、「走らせずにはいられない」という衝動に駆られるものと思われます。
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