｜ 日産が北米にてGT-Rの2019年モデルを発表 ｜
日産が北米市場向けに2019年モデルのGT-Rを発表。
GT-Rは欧州車や米国車同様、「毎年バージョンアップ」を標榜し、日本車にしては珍しく”イヤーモデル制”を採用するクルマ。
そして日本車の多くは発売後数年して（昔は2年が多かったが、最近は3年くらい）マイナーチェンジを行い、そしてまた数年後にフルモデルチェンジ、というパターンを多く採用しています。
ただ、マツダはちょっと特殊で、比較的マメにマイナーチェンジ（もしくはそれ以下のレベルの小変更）を行ってくるようですね。
GT-R史上、はじめての「値下げ」
それはさておき、2019年モデルのR35 GT-Rですが、基本的に「大きな変更はナシ」。
というのもGT-Rは直近だと、2017年モデルにおいて大きな変更を受けていて完成度が高まっており、パフォーマンス面での改良は「不要」とも思えるため。
なお、今回の2019年モデルにおいて、エントリーグレードの「ピュア」では10万ドルを切って99,990ドル（1127万円）に値下げされたことがトピック。
GT-Rは北米でも強い人気を誇ってはいますが、「人気がある」のと「売れている」のとは別のようで、GT-Rはアメリカだと「売れていないクルマのランキング」にいつも顔を出すクルマ。
ただし値下げされたといえどもその装備は変わらず、LEDライトユニット、カーボン製リアディフューザー、20インチホイール、ブレンボ製ブレーキ等は「ひきつづき」採用に。
インテリアについても変更はなく、2018年モデルと同様の仕様そして装備となるようです。
なお、北米におけるR35 GT-Rの2019年モデルは下記の通り。
GT-R Premium 110,540ドル（1246万円）
GT-R Track Edition 128,540ドル（14490万円）
GT-R NISMO 175,540ドル（1979万円）
現在日本では2019年モデルとしての価格は発表されておらず、現在のグレードと価格はこんな感じ。
グレード名はおおよそ同じですが、装備の差があるのか、「Premium」「Track Edition」のみで日米の価格逆転現象が発生していますね。
GT-R Black Edition 12,139,200円
GT-R Premium Edition 11,705,040円
GT-R Track Edition engneered by nismo 13,969,800円
GT-R NISMO 18,700,200円
日産GT-Rはこう変遷した
なお、R35 GT-Rは2007年の発売。
当時の出力は480馬力、価格は777万円という設定です（ポルシェ・ケイマンSの価格に合わせていた）。
その後2008年には485馬力、2010年には530馬力、2011年には550馬力、2016年には570馬力へと出力が向上し、デビュー当時から「90馬力」のパワーアップ、そして価格だと約250万円のアップ、ということに。
「マイナーチェンジ」だと2012年モデルとして（2011年に）内外装のデザイン変更とパワーアップが発表され、そして2017年モデルとして同様にデザイン変更とパワーアップが行われています。
デビュー当時から基本的なドライブトレーンに変更はないものの、各部のブラッシュアップやサスペンションの設定変更、ボディ剛性の向上など、たゆまぬ進化を続け、今なお第一線に君臨するスポーツカーでもありますね。
VIA:NISSAN