｜ まさかジュークがここまでの影響力を持つとは、そのデビュー時にだれも思わなかっただろう ｜
日産は新型ジュークを発表したところですが、今回はフルモデルチェンジ版となる新型「ローグ（日本ではエクストレイル）」のプロトタイプが目撃に。
見たところかなり大きなクルマのように見えますが、パッド入りの偽装を身にまとうこと、また走行風でそのカモフラージュが膨らんでいるであろうことも車体が大きく見える理由なのかも。
そして初見で受ける印象としては「デカいジューク？」というもの。
それは新型ジュークとフロントまわりのレイアウトがよく似ているからだと思われ、おそらくはフロントフェンダー先端上部にデイタイムランニングランプとウインカー、その下にヘッドライト、バンパーのアンダーグリル内にはフォグランプという構成を持つであろうと思われるため。
下の画像が新型ジュークですが、細かな相違はあるものの、「けっこう似ている」と考えて良いかもしれません。※さすがに積載性の問題もあり、車体後半はボリュームが全く違う
現行エクストレイルは3代目に突入した
日産エクストレイル（ローグ）は現行で3代目。
初代は質実剛健なルックスと求めやすい価格で人気を博したものの、2代目は北米市場に重きを置いたためか大型化。
3代目となる現行モデルではここに「高級化」という要素が加わり、日本では「やや売りにくい」性格のモデルとなっています。
なお、3代目エクストレイルはルノーと日産とが共同開発を行ったCMFプラットフォームを採用していますが、モデルチェンジ時には「デュアリス（欧州ではキャシュカイ）」の性格を吸収しているのも路線変更の理由。
もし今回、「ジューク」のデザイン的側面を吸収するとなると、エクストレイル/ローグはほかの人気モデルのエッセンスを取り入れた「日産SUVの集大成」的な性格も持つことになりそうです。
現行「日産ローグ/エクストレイル」はこんなクルマ
ただし「豪華に、大きく」なったといえど、3代目ローグ/エクストレイルには初代から受け継ぐオフローダー的イメージはしっかり残っており、日産の各種キャンペーン（スポーツイベントとのタイアップ）も奏功して”アウトドア志向の人々が選ぶSUV”として根強い人気、そして独特のポジションを誇ります。
実際に「エクストレイル」という名称の由来も「Xスポーツ」「エクストリーム」に「トレイル（悪路）」をかけ合わせたものであり、なかなかにいいネーミングなのかもしれません。
ちなみに北米での車名「ローグ」には「お茶目」という意味のほか、「はぐれ者」という意味があり、あまり良い車名ではないと言われているものの、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」公開時に”名前つながり”でタイアップを行うなど、その名前を活かした展開を行っています（ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーの”ローグ”は”はぐれ者”のほうの意味）。
現在、日本におけるエクストレイルの販売は「悪くなく」、2019年度現在（4-9月）ではランキング30位。
SUVだとRAV4、ヴェゼル、C-HR、ハリアー、フォレスターに次ぐ順位であり、2013年発売ながらもマツダCX-3/CX-5/CX-8や、ジムニーシエラ、ホンダC-RVより売れているという、日産にとっては「ありがたい」クルマです。
そして新型ローグ/エクストレイルのインテリアはほかメーカーのクルマの「最新モデル」同様にデジタル式メーター、大型インフォテイメントディスプレイを持つことになり、安全装備はじめ各種ドライバーアシストを充実させた魅力的なモデルとなりそうですね。
VIA:Motor1