| 磨くのはGT-Rが好きすぎるカナダのショップ ”Vスペック” |
オーストラリアにあるチューニングショップ「V-Spec」が日産ニスモ 400Rを磨く様子を公開。
ニスモ400Rとは、R33世代のスカイラインGT-Rをベースにニスモが1995年に作成したコンプリートカー。
生産台数は55台のみ、その価格は1200万円という破格の値付けを持つクルマでもあります。
ニスモは「400R」を製作するにあたり、ル・マンに出場していたGT-R LM(レーシングカー)からインスピレーションを得たとされ、RB26DETTは2.8リッターへと排気量アップ。
日産工機 (REINIK) 製ストロークアップクランク/N1仕様メタルタービン装着、インタークーラーの容量アップなどが施され、最終的な出力は400馬力にも達しますが、これが車名である「400R」を表している、ということになります。
なお、0-100km/h加速は4秒、最高時速は300km/h。
つまり現在でも十分通用するスペックで、逆に当時としては「異次元の」性能を持っていたということになりそう。
今回、V-Specにて磨かれるNISMO 400Rのシリアルナンバーは「7」で、ボディカラーはミッドナイトパープル。
この車両はV-Specに所有されているものだそうですが、そのほかにもこのショップはR32 スカイラインGT-R、R34 GT-R Z-tuneも所有。
以前にはこの「世界に二台しかない」ミッドナイトパープルⅢに塗装された個体を磨く様子が公開されていますね。
なお、ショップ名の「V-Spec」はもちろんGT-R"Vスペック"から取ったものだと思われ、その所有する車両を見ても、「GT-Rが好きすぎる」ということがアリアリと伝わってきます。
【動画】世界で2台!”もっとも高価なR34世代のGT-R”、NISMO R34 GT-R Z-Tuneを磨きまくる動画
NISMO 400Rはこんなクルマ
ボディサイドにはバイナルグラフィックに400Rの文字。
トレッドが片側50ミリ拡大しているため、オーバーフェンダーが取り付けられています。
フロントグリルは専用品で、「400R」のエンブレム。
NISMOならではの通称「ブタ鼻」も装備しています。
なお、ナンバープレートは日本風のサイズとカラーコンビネーションを持ち、「ビクトリア(ブリティッシュコロンビアの州都)」のカタカナも。
このあたりも日本愛、GT-Rへのリスペクトが感じられるところです。
R33世代GT-Rは、R32世代に比較して大きく重く、そしてホイールベースが長くなっています。
これはベースモデルのスカイライン自体が「高級化」したことに一因があり、C34ローレルと共通のプラットフォームを使用したということも関係していますが、これが「ピュアではない」ということで批判されたわけですね。
ただ、そのポテンシャル、とくに高速域においての運動性能や安定性はR32 GT-Rに比較して大きく向上しており、ぼくはR32/R33/R34の中だと間違いなく「R33」を選びます。
それはともかくとして、V-SpecのスタッフはこのNISMO 400Rを丁寧に洗車。
その後は室内に入れてポリッシュ開始。
ボンネットの裏側までしっかりメンテ。
ボンネットは放熱性を考慮した専用品(LMボンネット)で、エンジンルームにはチタン製のタワーバーつき。
すっかりピカピカ。
なお、ニスモ400Rの外観についてはLMボンネットとオーバーフェンダーのほか、専用フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパーが装着されます。
ホイールはレイズ製(LM-GT1)で、ノーマルの9J×17インチから10J×18インチへ。
ブレーキはAlcon製が装着されています。
一方、インテリアの変更範囲はごく限られているようです。
こちらが希少なニスモ400Rをきれいに磨き上げる動画。
普段なかなか見ることができない、内外装の細部も撮影されています。
VIA: V-Spec Performance