ポルトガル国家警備隊が日産R35 GT-Rをパトカーに導入！犯罪者から押収した車両を移植用臓器の輸送用車両へと仕立て上げる

｜　日産R35 GT-Rほど臓器輸送に適したクルマもないだろう　｜

さて、ポルトガル警察（正確にはポルトガル共和国国家警備隊）がパトカーとして日産GT-Rを制式採用した、と発表。

ハイパフォーマンスカーをパトカーに採用する警察は（世界的に見て）珍しくはありませんが、その多くはプロモーションに使用されることが多く、実際の公務に就くのは比較的稀だと言われます。

ただ、このR35 GT−Rの場合は現実の公務にあたることになり、その公務とは「移植用臓器の輸送」。

押収した車両をパトカーに転用

なお、このR35 GT-Rについて、ポルトガル共和国国家警備隊のFacebookによれば「押収した車両」なのだそう。

「押収した車両をパトカーに転用する」ケースもさほど珍しくはなく、そしてこういった例は大きく報道されることも多いため、「犯罪によってクルマを手に入れても、結局は警察に没収されることになる」という事実を広く知らしめることが可能に（犯罪抑制に多少なりとも貢献する）。

ドバイ警察はフェラーリやブガッティ、ランボルギーニなどハイパーカー/スーパーカーをパトカーとして導入していることでも知られ、しかしこれらの一部も「押収した車両」だとも報じられていますね。

主な公務は「移植用臓器の輸送」

このGT-Rの主な任務はパトロールや追跡ではなく、上述の通り「臓器輸送」。

車体カラーはポルトガル共和国国家警備隊カラーに彩られていますが、ボンネット上にはGNR＝ポルトガル共和国国家警備隊（Guard National Republican）、そしてTransporte De Órgãos＝臓器輸送の文字が入ります。

GT-Rはハイパワーかつ4WDということもあり、いかなる環境においても安定して高い速度を発揮できるという点において「臓器輸送にはもってこい」なのかもしれません。

なお、同じように臓器移植用スーパーカーというと、ランボルギーニ・ウラカン（こちらはランボルギーニがイタリア警察に寄贈）が有名ですね。

ポルトガル共和国国家警備隊が過去10年間で50万キロ以上の距離を走り、合計で2,836人分の移植用臓器を運んだといいますが、今回のGT-Rはこれまでの車両以上に迅速な輸送が行えるものと思われます。

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参照: Portuguese National Republican Guard / Facebook via CarScoops