| サイズが大きく異る二車をここまで巧みに組み合わせるとは |
あまりの違和感のなさには驚かされる
さて、先日「廃車となったR35 GT-Rの車体に、R34スカイラインGT-Rのボディを被せる」というプロジェクトを開始した、米カーショップにしてユーチューバー、B is For Build。
今回はその「フランケンシュタイン」GT-Rがほぼ完成し、そのテスト走行を行っています。
なお、わざわざこうやってR34 スカイラインGT-Rを作るのは、「現在、アメリカでは”25年ルール”の縛りにて、R34 スカイラインGT-Rを合法に輸入(登録)できず、できたとしても数千万円は必要となる」ため。
-
【動画】廃車となった日産R35 GT-Rの車体に「放置されていた」R34 GT-Rのボディをスワップするプロジェクトが登場。しかもオープン化されるようだ
| R34 スカイラインGT-RとR35 GT-Rとではかなりボディサイズが異なるが | それでもビルダーは頼もしいことに「問題ない」 さて、先日は廃車となったランボルギーニ・ウラカンを入手してスーパ ...
続きを見る
R34 スカイラインGT-RとR35 GT-Rとはけっこう車体サイズに相違があるが
ちなみにR35 GT-Rの全長は4,680ミリ、全幅は1,895ミリ、全高1,370ミリ、ホイールベースは2,780ミリというサイズを持ち、R34 スカイラインGT-Rでは全長4,600ミリ、全幅1,785ミリ、全高1,360ミリ、ホイールベースは2,665ミリ。
つまり全長8センチ、幅11センチ、ホイールベースで12センチという差があり、常識的に考えるとコンバートがかなり難しい範疇かと思います(全高は1センチしか変わらない)。
ただ、このB is for Buildは以前にも廃車のG35 GT-Rを蘇らせたり、やはり廃車となったランボルギーニ・ウラカンにシボレー製のV8エンジンをツインターボ化して搭載し復活させたり、そして例のスーパーオフローダー「ジャンパカン」を作った人たちなので、今回のプロジェクトは彼らのスキルからすると「まだ簡単なほう」なのかもしれません。
-
「もしも」系レンダリングを現実に!廃車のランボルギーニ・ウラカンを買ってきて1500馬力+MT、理想の外観を実現した男たち
| なにごともドゥ・イット・ユアセルフ | さて、先日よりカスタムが進められていた、B is for build氏による、ランボルギーニ・ウラカンの「MTコンバージョン」。しかしこれは単なる「マニュア ...
続きを見る
ただ、これまでにはさほど重要視してこなかった「各パネルのチリ合わせ」や、日常的に乗るための内装の質感の維持といった細かい作業が大量に発生することになり、また別の分野にて高度なスキルを要求されることとなったようですね(これでさらにB is for Buildの経験値も上昇)。
そして車体がある程度完成した後には「ミッドナイトパープル」にてラッピング。
見た目はほぼ完全にR34 スカイラインGT-R!
前後フェンダーがワイドだったりというところはあるものの、ほとんどの人はこれがR35 GT-Rベースだと気づくことはなく、「R34 スカイラインGT-Rのチューンドカー」だと考えるのだと思います(ぼくも絶対にそう思う)。
その後はひとまず公道テスト
そしてB is for Buildはこの後に各部の動作を見るために公道にてテストを行うことに。
アクセル、ブレーキ、ハンドリングをしっかりテストし、若干の問題が見つかりつつもその仕上がりは上々です。
ちょっとリアオーバーハングが長いようにも見えますが、これもカメラの角度によるものかもしれず、まず実車を見て問題となることはなさそうですね。
見たところヘッドライトとボンネットとの間にパッキンも入り、文字通り「普通に乗れる(乗っても壊れない)」だけの品質を備えているように見えます。
エンジンのスペックについては言及されていないものの、B is For Buildだけにガツンとパワーアップしてきそう。
まだまだ最終の仕上げが残されている状態だと思いますが、続報を楽しみに待ちたいと思います。
R35 GT-RにR34 スカイラインGT-Rのボディを架装してゆく動画はこちら
合わせて読みたい、GT-R関連投稿
-
まさかのR34スカイラインベースで「シーパーシルエット」!リバティーウォークは相変わらず今日も元気だ。あわせてドライカーボンボディを持つR35 GT-Rの新型エアロキットも公開
| この昭和の香りにはオッサン歓喜に違いない | 東京オートサロン2020が開幕し、リバティーウォークも最新カスタムカーを公開しています。リバティーウォーク自身が「イチオシ」だとするのはこの「LB★ス ...
続きを見る
-
【動画】2000年登場のR34世代スカイラインGT-Rと最新のR35 GT-R”50thアニバーサリー”乗り比べ!似ている点、そうでない点とは?
| ベイサイドブルーよ永遠なれ | アメリカでは根強い人気を誇るR32/33/34世代のスカイラインGT-R。これはやはり「正規輸入されなかった」という飢餓感からくるカルト化だと思われ、そこに加えて映 ...
続きを見る
-
日産が2022年モデルのGT-R発表!100台限定、ボディカラーにR34 GT-Rの外板色をイメージした「ミッドナイトパープル」「ミレニアムジェイド」を持つ「T-Spec」が追加
| GT-R T-Specは走りに特化した仕様を持つ価値の高いモデル | そろそろGT-Rの販売も終了される可能性もあり、今回のT-Specは高い人気を集めそうだ さて、日産が予告通り2022年モデル ...
続きを見る