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日産、ホンダ、三菱が「戦略的パートナーシップ」に関する覚書を締結したと発表。あわせて日産とホンダは一部協業の範囲、そして今後検討する領域についても言及

日産、ホンダ、三菱が「戦略的パートナーシップ」に関する覚書を締結したと発表。あわせて日産とホンダは一部協業の範囲、そして今後検討する領域についても言及

| 発表の内容を見る限り、3社は非常に慎重に歩みを進めることになるようだ |

もしかするとホンダと日産は「お互いのラインアップを補完するため」OEMを行う可能性も

さて、先日報じられた「日産とホンダと三菱」の提携につき、これら三社がパートナーシップ検討に関しての覚書を締結したとの正式発表(現段階ではまだ検討の段階であり、提携するわけではないことには注意を要する)。

すでに日産とホンダは「カーボンニュートラルおよび交通事故ゼロ社会に向けた取り組み」「環境対応技術・電動化技術・ソフトウェア開発などの領域」における協業を検討していますが、ここに三菱が加わることによって”三社でしか生み出すことのできないさらなるシナジー効果”を狙うとアナウンスされています。

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日産自動車、本田技研工業、三菱自動車からのコメントは以下の通り

そして今回の「覚書締結」に際しては三社から正式にコメントが出されており、それぞれ以下のとおりとなっています。

「Hondaと日産との戦略的パートナーシップに、新たな仲間を迎え入れることを大変嬉しく思います。三菱自動車は独自の技術や知見を有し、これまでも日産のパートナーとして協業を進めておりますが、三社が協業することで本パートナーシップをより大きな価値を生み出すものへと進化させ、お客さまの多様なニーズにお応えする各社ならではの商品やサービスの実現が期待されます」。

日産自動車株式会社 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 内田 誠

「100年に一度と言われる自動車業界の変革期において、日産とHondaがこれまで培ってきた技術や知見の相乗効果に加え、三菱自動車の強みと経験が加わることで、グローバルでの電動化や知能化に関する各種課題がよりスピード感を持って解決され、トップランナーとして社会変革をリードしていけることを期待しています」。

本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部 敏宏

「日産・Honda間で協業検討が進められてきましたが、今回、当社もこの検討の枠組みに参画することとしました。電動化と知能化といった技術革新によって変化が激しい今日の自動車業界において、パートナーとの協業は不可欠です。今回の三社間での検討による協業を通じ、さまざまな分野において新たな可能性を見出せるものと信じています」。

三菱自動車工業株式会社 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤 隆雄

日産とホンダは一部領域において「共同研究契約」を締結

上述の通り、日産とホンダ、三菱は「パートナーシップ契約を締結するかどうかを模索している」段階であり、協業が約束されたわけではありませんが、今回の「覚書締結」にあわせて一部領域での共同研究契約の締結も発表されることに。

その内容を見てみると共同にて研究を行うのは「次世代ソフトウェアデファインドビークル(SDV)向けプラットフォーム領域における基礎的要素技術」に関するもので、こちらについては1年を目処に基礎研究を終えると発表しており、そこで「成果が出れば」量産車に反映される可能性があることに言及していますが、内容を見る限りでは「(特定の)量産車ありき」にて研究開発を進めるわけではなく、何ができるかを研究するのだと考えてよく、よって両社の提携からなんらかの具体出来な成果が生まれるかどうかは不明です。

こういった内容を見ても、日産とホンダ双方が「あまり前向きではない」という雰囲気が伝わってくるように思いますが、このほか両社は「協業を”検討”する範囲」としてバッテリー領域を挙げ、さらにe-Axle(電動パワートレーン)領域において中長期的に仕様を共通化すること(これは検討ではなく決定)、ガソリン車も含む車両の相互補完を”検討”すること、充電サービスなど国内のエネルギーサービスにおいても協業の可能性を”模索”することが発表されています。

ここで注目すべきは「車両の相互補完」で、これについてはまだ具体的な言及がないものの、お互いが持っていないモデルを「お互いに供給する可能性」も考えられ、続報が待たれるところですね。

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参照:NISSAN

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