北米に初めての「S20系」限定モデル投入となるか
スバルがアメリカにて「S209」を登録。
日本だとWRX STIの限定モデルとして「S206」「S207」「S208」が発売されているものの、これらはアメリカには上陸しておらず、つまりこれは「S209が発売されること」「しかもS209がアメリカでも発売されること」を意味すると考えて良さそう。
WRX STI S206、S207はこんなモデル
S206は2011年に発売され、バランス取りを行なったピストン/コンロッド/クランクシャフトを持ち、ターボはボールベアリング式に、そしてECU変更にて出力は316馬力へ。
一方シャシーではビルシュタイン製のショックが投入されてハンドリングが向上し、オプションのNBRパッケージではカボンルーフやブラック仕上げのBBSが選択可能であった、というモデル。
S207は2015年に400台限定にて登場しており、328馬力へのパワーアップやステアリングレシオのクイック化、ボディの補強、足回りの強化が施され、「NBRチャレンジ・パッケージ」がオプションで用意されたこと、限定となるものの「NBRチャレンジパッケージ・イエロー・エディション」が設定されたことがトピックです。
S208は2017年に450台限定にて発売されており、SUBARUいわく「Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現した究極のドライビングカー」。
エンジンは329馬力にまでパワーアップし、ステアリングギア比は11:1とクイックな設定となっています。
フレキシブルタワーバー、フロントには可変減衰力サスペンション「DampMaticII」が装備され、前後輪ともアクティブ・トルク・ベクタリングを採用。
ホイールはSTIとBBSとの共同開発による19インチ鍛造を採用、大型フロントアンダースポイラー、STI製レカロ(RECARO)バケットシート、専用メーターといった専用装備も盛りだくさん。
こちらにもNBRチャレンジパッケージが用意され、専用色としては「クールグレーカーキ」が用意さえれています。
なお、S209について発売時期などは不明ですが、S207とS208とで「2年」の間隔を空けているところを見ると2019年に発売されるのかもしれず、そうなると現行WRX STIの「ファイナルモデル」という位置付けなのかもしれませんね。
ちなみに日本仕様のWRX STIのエンジンは2リッターのEJ20、北米仕様は2.5リッターのEJ25。
この差異としては「北米ではトルクの厚いエンジンが好まれる」ために高回転型のEJ20が敬遠されることにあるといい、それはホンダS2000がマイナーチェンジで「排気量をアップしてレッドゾーンを引き下げた」ことでもわかるとおり。
よって、北米でS209が投入されるのであればEJ25ベースになるのかもしれず、そうなると日本仕様はEJ25採用なのか、それともEJ20を使用し続けるのか、はたまた日本ではS209は発売されないのでは、といった疑問も残ります。