| まさか当時はこのインプレッサWRX 22Bがここまでの価値を誇るとは考えもしなかった |
おそらくは今後も継続して価値を上げ続けるだろう
さて、オーストラリアにて1998年製のスバル・インプレッサWRX STI 22Bがオークションにて出品中。
スバルはWRX STI 22Bをわずか425台しか製造しておらず、この車両は132番目にあたるそうですが、個人コレクターやカーショップが出品しているのではなく、オーストラリア政府の代理によってリキッド・アセット・マネジメントが出品を行っている、とのこと。
なお、政府が関与する理由としては、この個体が「犯罪収益」法によって押収されたためだといい、しかしどのような犯罪であったのかは伏せられています。
参考までに、このインプレッサWRX STI 22Bはそのほか数台の”高い価値を持つクルマ”とともに押収されたといい、現代において希少車は犯罪者にとって「単なるコレクション」を超え、新たなる収益源やマネーロンダリングの手段として使用されることになっているのかもしれませんね。
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参考警察が発電機泥棒宅を捜査→思いがけずランエボ、WRX STiなどホモロゲーションモデルばかり盗難車が26台も見つかる
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スバル・インプレッサWRX 22Bはこんなクルマ
スバル・インプレッサSTi 22Bは、1998年のスバルWRC三連覇を記念して400台のみが発売されており、当時の国内価格500万円という高額にもかかわらず発売後2日で売り切れたというクルマです。
搭載されるエンジンは2.2リッター水平対向4気筒で、職人による手組みが採用され、ビッグサイズのターボチャージャー、鍛造ピストン、ナトリウム封入エキゾーストバルブ等が組み込まれるものの、最高出力は(紳士協定によって)280馬力に抑えられています。
強力なパワーを受け止めるべくブレーキシステムも容量アップが施されており、さらにサスペンションはビルシュタイン製に、そしてツインプレートクラッチ、デフロックコントロールモジュール装備などラリーカーばりのスペックに。
外観だと、インプレッサ・ワールドラリーカー(97スペック)同様のブリスターフェンダーが与えられることによって全幅は80ミリ拡大されて「1770ミリ」へ。
ちなみに英国では16台、オーストラリアでは5台が(日本とは別に)割り当てられたそうですが、今回販売される個体は日本からオーストラリアに輸出され、現地では2008年に登録がなされている、とのこと。
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参照:Motor