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どうするトヨタ。「フランクフルトでEVコンセプトを展示しなかったのはトヨタだけだった」

2017/10/03

フランクフルト・モーターショーでEVコンセプト展示がなかったのはトヨタだけだった

DIAMOND ONLINEにて、「フランクフルト・モーターショーにおいて、大手ではトヨタのみがEVを出展しなかった」という記事が掲載に。
たしかに今回トヨタはEVを出しておらず、しかしホンダは「寝耳に水」のアーバンEVコンセプトを発表し、しかも市販化を確約するとともに「今から欧州で発売する車はすべてエレクトリック化」とも発言しています。

ディーゼル不正事件は「神の見えざる手」あるいはデウス・エクス・マキナ

なお、メルセデス・ベンツはそのEVブランド「EQ」について大きく展開し、積極的な投資についてもメディアに公表。
フォルクスワーゲンもI.D.ブランドについてそのヴィジョンを語り、グループとして「2030年までに全モデルにEV/PHEV設定」とコミット。

そんな中で世界で1,2を争う自動車メーカーであるトヨタが「EVなし」というのはかなり違和感があり、ある意味衝撃的でもありますね。

DIAMOND ONLINEでは、「たった2年前までEV推進派はBMWだけだった」としており、今回のフランクフルトモーターショーでの「各社(ただしトヨタ除く)EV推し」についてはやはりフォルクスワーゲン・アウディグループを筆頭にした「ディーゼル不正事件」が大きかったと見ています。

確かに「ディーゼルの道を断たれた」状態では新しい稼ぎ頭を探す必要があり、それがEVであったということになりそうです。
ディーゼル不正事件がなければここまでの「EVシフト」は起きなかったというのは事実だと思いますが、いずれはどこかでEVシフトが発生することになり、一時的に痛い目は見たものの、「極めて短期間で」EV化への流れができたということについて、長い目で見ると「ディーゼルゲートが起きてよかった」と思える時がやってくるのかもしれません(でないとズルズルとディーゼルを引っ張り、EV化への踏ん切りがつかなかった可能性も)。

こう言ったところは自浄作用というか「神の見えざる手」を感じずにはいられないところで、「世の中なるようになる」と思われるところです。

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じゃあトヨタはどうするのか

トヨタはハイブリッド技術においては他社に比べて歴史があり(しかしそのアドバンテージは早晩消え去るのかもしれない)、記事では「トヨタはやろうと思えばいつでもEVを作れる」と分析。
加えて「EVシフト」はまだまだ先になると見ていて、「トヨタは雰囲気に流されなかっただけだ」とも。

確かにこれも一理あり、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディなどこぞってEV化を進めているものの、インフラやバッテリー技術を考えると「時期尚早では」と思える部分もあるわけです。

加えてこれだけの投資を行ってエレクトリック化を進め、しかしなんらかの理由で「EVシフトが進まなかった」となるとダメージは絶大。
さらに今主流のリチウムイオン電池に変わるものが普及したときにも再度大きな投資が要求されるであろうことは間違いなく、トヨタは(すでにソリッドステートバッテリーの使用を主軸にするという発言もありましたが)次世代技術が実用レベルに来るまで待っているのかもしれない、と考えたりします。

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